2016年08月2日

PMTC[ぴーえむてぃーしー]について

PMTCとは

PMTCとは、「プロフェッショナル(専門家による)」で「メカニカル(機械的な)」「トゥース(歯の)クリーニング(清掃)」のことを言います。
歯科衛生士の手で行われるクリーニングで、セルフケアではできない歯石の除去が可能です。
定期的にPMTCを受けることは、歯周病などの歯の病気の予防、改善につながります。
また歯の審美目的でPMTCを行うことも多くなっています。

PMTCの頻度

PMTC、歯のクリーニングを行う頻度は、その人の持っている歯の病気や口腔内の環境によって異なります。
通常の健康状態の人では、3ヶ月に一回程度の頻度でクリーニングを行うと効果的です。

毎日ブラッシングが丁寧に行われていれば、頻度を少なくすることもできますし、ブラッシングが正しくできない人や丁寧に行っている時間がないという人であれば、口内環境を頻繁に整える必要があるでしょう。
特に歯に問題がない場合には、半年に一度のペースで通ってもよい効果が得られます。
しかし、実際に現在、歯周病を持っている人の場合には、歯周ポケットなどに入り込んでしまう汚れを取り除くためにも毎日でも行いたいものです。

PMTCの方法

PMTCのクリーニングを受けるのにかかる時間は、歯科クリニックによって多少の差はありますが、基本的には30分から1時間程度です。
初診では、最初にカウンセリングなどを行うため、若干時間が掛かります。
歯周病などの病気をチェックした後、超音波の機械を使って歯磨きで取れない歯石や歯周ポケットの汚れを落とします。
さらに歯の表面を磨き上げてから虫歯予防のフッ素を塗布します。

PMTCの効果とは

PMTCのクリーニングを歯科クリニックで受けることによって、歯の表面の汚れをしっかりと落とすことが可能です。
毎日のブラッシングが大切なのは当然ですが、それだけでは落としきれない汚れがあります。
歯の表面を覆っている歯石や歯周ポケットに入り込んだ細菌のバイオフィルムなどは、定期的なPMTCによってキレイにすることが大切です。
歯石を取った後はさらに歯石などがつきにくいように、ツルツルに磨き上げて、最後にフッ素を塗布して虫歯を防ぎます。

また、PMTCを定期的に受け続けることで日常的についてしまう着色汚れを落として、歯の美しさを維持できる点も魅力で、ホワイトニングとは異なり、本来の歯の白さまでしか戻せませんが、自然で健康的な歯の色になります。
さらに、細菌を落とすことで口臭の改善が見られるという効果も期待できます。

PMTCのデメリット・リスク

PMTCは他の歯周病などの歯科治療と比較すると、痛みも少なく快適です。
しかし、審美目的などでこのクリーニングを受ける場合には、自費診療で行われることが多くなります。
PMTCは歯の病気の治療というよりも予防にあたるため、健康保険が適応とはならない可能性があるのです。

実際にPMTCを希望している場合には、歯科クリニックで相談する必要があります。
ちなみに着色汚れの状態によっては完全に落とせないこともあり、別のクリーニングを併用したほうがよい場合もあり、さらに歯を白くしたい場合には、ホワイトニングなどのケアが必要です。

PMTCのリスクとしては、歯周病などのトラブルを抱えている人では処置の際に痛みを感じたり出血することなどがあげられます。
健康な歯茎の場合には起こりにくいことですが、もともと歯茎に炎症などがある場合には注意が必要となるでしょう。

PMTCはデメリットもありますが、基本的には歯周病などの病気の予防、改善によい効果を持っており、歯の状態によって適切な頻度で行うことで健康を維持することができます。
毎日のブラッシングを基本として、定期的にプロのクリーニングを併用することでより快適に効果的に歯を守ることができるでしょう。

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