2015年12月11日

第三大臼歯萌出期[だいさんだいきゅうしほうしゅつき]について

第三大臼歯萌出期とは

歯の咬合発育段階を示す、「ヘルマン(Hellman)の咬合発育段階」のひとつで、記号ではⅣCと記されます。
※「ヘルマン(Hellman)の咬合発育段階」は「ヘルマン(Hellman)の歯齢(dental age)」とも呼ばれます。
小児歯科の咬合発育段階としては第二大臼歯萌出完了期の次の時期であり、第三大臼歯萌出期がすぎますと、次は第三大臼歯萌出完了期へと移ります。

第三大臼歯(いわゆる親知らず)とは、歯列のなかで最も奥にある歯を指します。
先天的に第三大臼歯がない人も存在しますが、これは「先天欠損」として扱われ、異常または病的なものとは取り扱いません。
第三大臼歯は上下顎ともに口腔内にもっとも遅く萌出してくる歯です。
形成開始時期も萌出時期も他の歯よりもかなり遅く、8歳ごろに形成がはじまり、14歳ごろに完成します。
口腔内には20歳前後に萌出してきますので、形成開始から萌出までに約12年という長い時間がかかります。
また、中切歯から第二大臼歯までの萌出時期は女性の方が男性よりも早いことが一般的なのですが、第三大臼歯については一般的に男性の方が女性よりも早く生えてきます。

第三大臼歯萌出期における注意点

第三大臼歯には

  • 親知らず、親不知
  • 智歯(ちし)
  • 知恵歯
  • 8番(前から8番目の歯であることから)

などさまざまな呼び名があります。
コミュニケーション上の混乱を生まないように、使う言葉を統一したほうがよいでしょう。
ちなみに日本では、乳歯と違い、ある程度成長してから生え始めるこの歯の生え始めを親が知ることがないことから付いた「親知らず」という呼び名がもっとも定着しています。
英語では知恵がついてくる時期に生えることから「wisdom tooth」と呼ばれ、日本の「智歯」、「知恵歯」に近いニュアンスです。
第三大臼歯が存在しない人がいることは上記のとおりですが、その割合は4人に1人と多く、また、上下左右の4本がすべて生えそろわない場合も多くあります。

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