第二大臼歯萌出完了期(永久歯列期)[だいにだいきゅうしほうしゅつかんりょうき(えいきゅしれっき)]について
第二大臼歯萌出完了期(永久歯列期)とは
歯の咬合発育段階を示す、「ヘルマン(Hellman)の咬合発育段階」のひとつで、記号ではⅣAと記されます。
※「ヘルマン(Hellman)の咬合発育段階」は「ヘルマン(Hellman)の歯齢(dental age)」とも呼ばれます。
小児歯科の咬合発育段階としては第二大臼歯萌出期の次の時期であり、第二大臼歯萌出完了期(永久歯列期)がすぎますと、次は第三大臼歯萌出期へと移ります。
第二大臼歯萌出完了期は上顎第二大臼歯の萌出が完了する13歳から14歳ごろまでの期間を指します。
第二大臼歯の萌出は小臼歯や第一大臼歯の中心移動をもたらします。
この移動は、側方歯群交換期(混合歯列後期)に生じたリーウェイスペースにより側方歯群に残されたスペースを埋めていく働きをもっています。
リーウェイスペースとは
リーウェイスペースとは、乳歯の側方歯群(乳犬歯、第一乳臼歯、第二乳臼歯)の歯冠近遠心幅径の総和と永久歯側方歯群(犬歯、第一小臼歯、第二小臼歯)の歯冠近遠心幅径の総和との差分を指します。__ 通常、リーウェイスペースは上顎で約1mm、下顎で約3mm程度であると言われています。__
第二大臼歯萌出完了期(永久歯列期)における注意点
第二大臼歯萌出完了期にあたる時期には、広告受験などのライフイベントや生活の変化があるため、食生活や口腔清掃が不規則になりがちです。
そのため、う蝕や歯肉炎をひきおこしやすい時期でもありますので注意が必要です。
侵襲性歯周炎(いわゆる若年性歯周炎)もこの時期に発症することがおおく起こります。
侵襲性歯周炎は、家族の中に罹患した人がいたり、両親のどちらかが早い時期に総義歯になっていたりする患者が多いなど、遺伝的素因がみられますので、そのような場合にはより注意を払う必要があります。
侵襲性歯周炎は通常の歯周病と異なり、若いうちから発症し、急速に進行していくという特徴があります。
「第二大臼歯萌出完了期(永久歯列期)」についての関連キーワード
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