第二大臼歯萌出期(永久歯列期)[だいにだいきゅうしほうしゅつき(えいきゅうしれっき)]について
第二大臼歯萌出期(永久歯列期)とは
歯の咬合発育段階を示す、「ヘルマン(Hellman)の咬合発育段階」のひとつで、記号ではⅢCと記されます。
※「ヘルマン(Hellman)の咬合発育段階」は「ヘルマン(Hellman)の歯齢(dental age)」とも呼ばれます。
小児歯科の咬合発育段階としては側方歯群交換期(混合歯列後期)の次の時期であり、第二大臼歯萌出期がすぎますと、次は第二大臼歯萌出完了期(永久歯列期)へと移ります。
第二大臼歯萌出期は下顎第二大臼歯が萌出を開始する12歳ごろからの時期を指します。
側方歯群交換期(混合歯列後期)において乳犬歯(前から数えて3番目の歯)から第二乳臼歯(前から数えて5番目の歯)にかけて、永久歯への交換が行われます。
それが終わると、第二大臼歯萌出期となり、第一大臼歯の後ろに第二大臼歯が萌出し、永久歯の萌出が終了します。
第二大臼歯は12歳ごろに生えるため、「12歳臼歯」とも呼ばれます。
第二大臼歯萌出期(永久歯列期)における注意点
乳歯が萌出する時期にはあまり差がないことと違い、永久歯の萌出時期については個人差がかなり出ると言われています。
早めれば10歳ごろにすべて永久歯が生えそろっているようなことがある一方で、遅い場合ですと、15歳、16歳くらいまで乳歯が残っていることもあります。
乳歯の萌出時期にあまり差がないだけに、永久歯の萌出が遅い場合には不安に感じやすいようです。
永久歯の萌出時期については差が大きいので、永久歯の萌出が遅いと感じたとしても、多くの場合には標準的な時期の範囲内に収まっています。
ですので、歯の生え変わりが遅いことについてはあまり心配する必要はないことが多いのですが、全般的に生え変わりが遅いのではなく、どこか特定の個所や歯だけにおいて生え変わりが遅いような場合には、永久歯の先天欠如(永久歯の数が通常よりも少なく、すべての永久歯がそろわないこと)や埋伏歯(まいふくし)(骨、または粘膜の中に埋まって出てこない歯)を疑う必要が出てきます。
永久歯の先天欠如は空隙歯列などの不正咬合の原因になることがありますので注意が必要です。
また、永久歯の先天欠如をもった子供の割合は増えており、1995年以降に生まれた子供の10人に一人はなんらかの永久歯が先天欠如しているというデータも発表されています。
「第二大臼歯萌出期(永久歯列期)」についての関連キーワード
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- 乳歯未萌出期(無菌期)
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- 乳歯咬合完成期(乳歯列期)
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- 小児歯科
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