矯正歯科での歯科衛生士さんの働き方や求人とは

歯科衛生士 矯正で働くってどんな感じ

【矯正歯科の歯科衛生士求人とは】

矯正専門歯科医院での勤務は経験のない歯科衛生士さんの多くはあまりわからないことと思います。

ファーストナビでは、矯正歯科専門医院での歯科衛生士さんのお仕事や求人について調べてみました。

「矯正歯科での歯科衛生士さんの働き方や求人とは」の目次

矯正未経験の歯科衛生士にはハードルが高い?
矯正専門歯科医院での歯科衛生士の求人や業務内容
認定矯正歯科衛生士としてキャリアアップ
矯正専門ではない歯科医院でも矯正のキャリアアップは可能?
矯正の歯科衛生士求人を探す
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未経験だと矯正専門歯科医院での勤務に抵抗がある?

矯正未経験の歯科衛生士に聞いた、矯正歯科専門医院への転職意向
※ファーストナビ調べ

矯正歯科医院への転職意向のグラフ

「避けたい」と「できれば避けたい」の合計が約70%と、非常に高い結果になりました。

避けたい理由としては、「なんとなく不安」、「今さら新しい知識や技術を身に着ける自信がない」、「矯正歯科はすべて歯科医師が治療するので歯科衛生士の仕事はやりがいが感じられないと聞いた」などの声がありました。

大まかには、ハードルが高く感じるという意見と、やりがいが感じられなさそうという意見が多いようです。

実際に、矯正未経験の歯科衛生士が矯正歯科専門医院で働くということはハードルが高いのでしょうか?

ハードルの高さについですが、「ファーストナビ歯科衛生士」にも矯正歯科専門に限らず、多くの矯正歯科医院の歯科衛生士求人が寄せられています。
もちろん、中には「経験者のみ応募可能」という求人や、「できれば経験者希望」、「経験者優遇」という求人もあります。

しかし、矯正専門歯科医院であっても、求められるのは歯科衛生士としての基本的な経験で、矯正での「経験は不問」というものも多くあります。

矯正の経験があればうれしい、という院長先生は多いと思いますが、実際に矯正の経験をバリバリつんできたという歯科衛生士さんはそれほど多いわけではないということもあり、「矯正未経験でも教えてあげるので大丈夫」というスタンスが多い状況です。

ただし、「矯正経験不問」、「矯正未経験OK」となっている求人についても、院長の思いとしては「矯正を勉強する気があるなら経験不問」、「いろいろ学んで覚えていくという覚悟があれば未経験OK」という医院も多いです。

保険中心の一般歯科医院よりも、セミナーや外部の勉強会への出席などは多い傾向にあり、に新しいことにチャレンジすることには抵抗がある、新たに勉強したり、知識を身につけたいとは思わない(むしろ避けたい)、という歯科衛生士さんが未経験でチャレンジすることはやはりおすすめできないかもしれません。

矯正専門歯科医院の歯科衛生士求人の魅力とは?

矯正歯科のやりがい

【矯正歯科は専門性が高くキャリアアップしやすい】

矯正専門歯科医院で働く歯科衛生士のやりがい

未経験であることによる技術的、知識的な不安のほかに、矯正専門歯科医院を敬遠したい理由としてあげられるのが「歯科衛生士としての仕事にやりがいが見いだせないのではないか」という意見です。
たしかに、医院によっては歯科衛生士の仕事は歯科医師のアシスタントのみ、というところはありますし、ひょっとすると矯正専門の歯科医院はその傾向が強いかもしれません。

矯正歯科にはスキルアップにつながる業務も

ただし、矯正専門歯科医院での歯科衛生士業務には、矯正装置をつけた状態で行うTBIなど、専門性の高い業務も多く、そこにやりがいを見出す歯科衛生士さんも少なくありません。 当然、矯正装置をつけている患者さんの口腔内はハイリスクな状態になります。

矯正装置をつけている患者さんの口腔内をしっかりクリーニングすることで充実感を得られるという歯科衛生士さんもいますし、ブラッシング指導や歯周病の管理、予防などについて、一般の患者さん以上に深い知識や丁寧な指導が必要とされ、スキルアップにつながるという意見もあります。

MFTの経験を積むことができる

MFT(Myo Functional Therapy)とは、嚥下の際の口腔習癖を改善することで、矯正治療後の歯並びの悪化を抑制するトレーニングです。
これは歯矯正専門の歯科医院で働く歯科衛生士特有といえる業務かもしれません。

矯正歯科治療が必要な患者さんは一般的に開咬や反対咬合などの不正咬合を持っていることが多く、それは口腔習癖が原因となっているケースは少なくありません。 そこで、正しい嚥下方法を指導していくことで、不正咬合を生み出している口腔習癖を改善していくのです。

MFTは、かなり注目が高まっており、MFTを取り上げるセミナーなども活況だと聞きます。
注目度が高く、将来が期待できるスキルを身に着けるチャンスがあると言えるのかもしれません。

長く患者さんと関わることができることも矯正歯科の魅力

また、矯正専門歯科医院で働く歯科衛生士さんの「仕事のやりがい」のうち、もっとも多かった意見は、「患者さんとつきあう期間が一般の保険歯科治療よりも長く、患者さんの治療の過程をじっくり共有できる」というものでした。

矯正歯科の患者さんですと、長い方は10年以上のおつきあいになるでしょうから、長らく治療していく中で、だんだんと患者さんの歯並びがよくなっていくところや、患者さんがきれいな歯並びや適切な噛み合わせを手に入れて喜ばれたり、場合によっては性格までもが明るくなっていくところなどを間近で見ることは何にも代えがたい喜びなのかもしれません。

そのほかにも、矯正専門歯科医院の求人にはこんなメリットが

矯正専門歯科医院においては、完全予約制で患者さんを受け入れている医院が多く、比較的じっくりと患者さんに向き合うことができるという声も聞きます。

また、院長先生が学会やセミナー、勉強会などに積極的に出席するタイプの歯科医師の場合、休診になることが多くなり、結果的に歯科衛生士さんのお休みが多くなる、という医院もあるようです。

さらに、歯科医師の技術などが高く、集患がうまくいっている矯正歯科専門医院の場合、矯正歯科は一般の保険診療の歯科に比べて患者さんの単価が高いので経営が安定し、歯科衛生士さんの待遇が良くなることもあります。

矯正歯科の患者層は?

矯正歯科患者の年齢構成
※出典:厚生労働省

矯正歯科医院への転職意向のグラフ

矯正歯科は他の歯科診療に比べて、若年層の患者さんが圧倒的に多いことが特徴です。
なんと、約90%の患者さんが45歳未満。半数以上の患者さんが15歳未満です。
若い患者さんが歯科治療を通じて生活の質を上げていくのを見ることができるのはやはり矯正歯科ならではのやりがいと言えるかもしれません。

矯正歯科治療にかかる費用は??

まず、一部の場合(※1)を除き、矯正歯科(矯正治療、歯列矯正)は健康保険の適用対象外となる、いわゆる「自費診療」、「自由診療」と呼ばれる領域になります。

「自費診療」、「自由診療」に該当する診療に対する費用については、各医療機関(歯科医院)が自由に設定することができるため、同じような治療内容に見えても、実際に支払う金額は歯科医院によってバラバラです。
また、健康保険の適用対象外ですので、患者さんが全額負担することになります。

  • 健康保険で歯科の矯正治療を行える場合(※1)
    • 口蓋裂や口唇裂などの先天異常の場合
    • 外科的な治療が必要な顎変形症の場合


ですから、矯正歯科専門医院といっても、相場よりも高い料金設定をしていても評判がよく、患者さんが後をたたない歯科医院もあれば、相場よりも安い料金を設定することで患者さんを集めている歯科医院もあります。

もちろん、相場よりも安い料金設定をしているにも関わらず患者さんが集まっていない歯科医院もあるでしょう。

料金が高い=歯科医院の経営がうまくいっている、というものではないでしょうが、それぞれの歯科医院の集患状況や料金設定、歯科医師の評判などによって歯科衛生士さんの待遇や働き方、忙しさなども変わってきますので、事前に確認しておきたいところです。

なお、健康保険が適用されない、一般的な歯科矯正治療では、あくまで目安の金額ですが、全部で80万円前後の料金を設定している歯科医院が多いといわれています。

そのほかに、目立ちにくい透明な装置や白い装置を使用する場合は+10万円程度、裏側矯正の場合は+30万円程度のプラス料金を設定していることも多いようです。

未経験だからと敬遠されやすい矯正歯科医院。話を聞いてみたら実は好条件で、その魅力にはまってしまうなんてこともあるかもしれません。

矯正歯科医院の歯科衛生士求人をさがす

 矯正に専門特化した歯科衛生士としてのキャリアアップ

認定資格の勉強

【認定資格の取得を目指して自己研鑽】

矯正歯科の認定歯科衛生士にチャレンジ

矯正専門歯科医院で勤務を続けていくうちに、さまざまなスキルや知識を身につけ、よりキャリアアップをしていきたいと望まれる歯科衛生士さんもいらっしゃると思います。

そんな歯科衛生士さんにおススメしたいのが、認定資格の取得です。

歯科衛生士の認定資格は、矯正以外も含めて、さまざまな団体がそれぞれ資格の認定や試験の運用を行っています。

なかでも矯正の分野で代表的な認定資格は、特定非営利活動法人日本成人矯正歯科学会が認定する「認定矯正歯科衛生士2級」と「認定矯正歯科衛生士1級」の資格です。

認定矯正歯科衛生士2級・1級について詳しく見てみる

矯正歯科の認定医・専門医が在籍している歯科医院でスキルを磨く

歯科衛生士の認定資格のように、歯科医師にも認定医・専門医という資格があります。

矯正歯科の分野においては、公益社団法人日本矯正歯科学会が認定を行っている資格があり、この認定医、専門医の資格を持った歯科医師が院長であったり、勤務医として在籍している歯科医院の求人で勤務するという方法です。

矯正歯科の認定医、専門医が在籍している歯科医院には多くの矯正歯科治療を希望する患者さんが訪れますし、症例も幅広く、難易度の高い症例や珍しい症例の治療に携わることができる可能性があります。

こうした経験は、矯正歯科に強味を持った歯科衛生士としてのキャリアを築く上で、大きなプラスになるでしょう。
また、矯正歯科において多くの経験や知識を持った歯科医師に指導してもらえるということも当然期待できますので、こちらも魅力のひとつです。

矯正の「専門ではない」歯科医院の求人でキャリアアップ

矯正専門ではない歯科医院の患者層

【矯正の患者「も」訪れる歯科医院】

矯正専門歯科医院の求人の難しさ

矯正専門歯科医院の求人に応募することは

  • 採用のハードルが高い(歯科医院もある)
  • 未経験の場合は覚えることなども多く、やっていけるか不安
  • そもそも矯正専門歯科医院の数が(一般の保険診療の歯科医院に比べて)少ないので、求人の数自体少ない

という問題があり、矯正歯科に興味があっても、なかなか「求人への応募」という一歩までは踏み出せないという歯科衛生士さんもいらっしゃいます。

そういった場合には、あえて矯正の「専門ではない」歯科医院の求人に応募し、そこで矯正歯科の経験を積むという選択肢もあります。

歯科医院の中には、矯正を専門には扱ってはいなくても、矯正に力を入れていたり、矯正の患者さんが多いという歯科医院もありますので、そういった矯正の「専門ではない」歯科医院で矯正歯科の歯科衛生士業務の経験を積んだり、矯正歯科に対する自分自身の適正を見極めたりするという方法です。

矯正専門歯科医院の求人に応募し、無事に就職したものの、入職後に矯正歯科の業務が何らかの理由で合わなかったり、イメージと違ったり、という可能性もゼロではありません。
頑張って仕事を続けていくうちに慣れたり解決することも多いとは思いますが、どうしてもつらい場合、やはり退職という選択肢が出てきてしまいます。

もしも短期で歯科医院を退職するとなると、せっかく雇ってくれた歯科医院にも迷惑をかけますし、患者さんにも迷惑をかけることになります。
また、歯科衛生士さん自身にとっても、短期で退職してしまうことは、今後の仕事のモチベーションに影響したり、次の転職活動で不利になったりと良いことはありません。

矯正専門ではない求人であることのメリット

しかし、もしその歯科医院に矯正以外の患者さんもいらっしゃる場合、そちらの患者さんを対応させてもらうことで勤務を続けることができるかもしれません。
また、矯正の患者さんと矯正以外の患者さんをバランスよく担当することで、少しづつ矯正の業務に慣れていくことができる可能性もあります。

「矯正歯科の業務には関心があるけど、不安もある。」
そんな歯科衛生士さんは、矯正の「専門ではない」歯科医院の求人に応募し、そこで矯正歯科の経験を積むという選択肢を検討してみてもいいかもしれません。

「専門ではなくても矯正歯科を取り扱っている歯科医院」の求人を探すには?

歯科医院名で探す

矯正を専門にしている歯科医院の多くは、「○○矯正歯科医院」などというように医院名に「矯正」という文字が入っています。
また、矯正専門ではなくても「○○歯科・矯正歯科医院」、「○○小児・矯正歯科医院」などのように医院名に「矯正」という文字が入っている歯科医院もありますので、そういった歯科医院の求人は比較的探しやすいかもしれません。

しかし、言うまでもなく、「専門ではなくても矯正歯科を取り扱っている歯科医院」で医院名に「矯正」という文字が入っていない歯科医院もたくさんあります。
そういった「専門ではなくても矯正歯科を取り扱っている歯科医院」の求人を探すのはなかなか難しそうですよね。

歯科医院の標榜科目で探す

「矯正歯科」を標榜している歯科医院を探す、という方法もありますが、実際にはめったに矯正の患者さんがこなくても、「来れば見るつもり」と歯科医院(院長先生)が思っていれば「矯正歯科」をとりあえず標榜しておく、という歯科医院も多いというのが現実です。

実際には矯正の患者さんが来た場合にはすぐに他の歯科医院に紹介してしまうとしても、「とりあえず矯正も標榜しておくか」と考える歯科医院もあるのです。

転職エージェントを活用して探す

結局のところ、各歯科医院に矯正の患者さんがどれくらい来ているのかを確認していくしか方法はありません。
もちろん自分で電話をかけていって確認しても良いのですが、「ファーストナビ」にご登録いただき、担当エージェントに近隣エリアの「矯正歯科を取り扱っている歯科医院」の求人を教えてもらったり、逆に求人が出ている歯科医院へ矯正の患者さんがどの程度きているのかの確認をお願いしてみるのもおススメです。

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監修者:藤多久仁子

歯科衛生士 (2009年免許取得)

キャリアエージェントとしての勤務経験もあり、歯科衛生士の転職サポート実績も多数。

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