私の県は全国何位!?歯科衛生士の給料・年収ランキング(都道府県別)

都道府県別!給与ランキング

【歯科衛生士の給料が高い都道府県はどこ?】

歯科衛生士ならずとも、自分の給料がまわりと比べて高いのか安いのか、気になりますよね。
ファーストナビでは独自に収集した歯科衛生士求人の給料を集計し、ランキング形式にしてまとめてみました。(※ファーストナビ調べ)

ご自身のお勤めになっている都道府県の給料水準は他の都道府県と比べてどうなのか、
また、ご自身の給料は同じ都道府県で働く他の歯科衛生士さんと比べてどうなのか、是非ご参考にしてみてください!!

「私の県は全国何位!?歯科衛生士の給料・年収ランキング(都道府県別)」の目次

歯科衛生士の給料・年収データ
歯科衛生士の給料が高い都道府県【1位~】
歯科衛生士の給料が高い都道府県【11位~】
歯科衛生士の給料が高い都道府県【21位~】
歯科衛生士の給料が高い都道府県【31位~】
歯科衛生士の給料が高い都道府県【41位~】
都道府県別歯科衛生士の給料一覧
歯科衛生士求人での給料欄について
求人についての給料の比較は月給ではなく年収で
給料の内容・内訳を確認
歯科医院における給料の支払い方法
市区町村別歯科衛生士の給料ランキング
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歯科衛生士の平均給料・年収はどれくらいなの?

平均的な給料とは

【エリアによって歯科衛生士の給料相場は異なる】

厚生労働省が発表している「賃金構造基本統計調査」という調査結果によると、歯科衛生士の平均月給は約27万7千円、年収では約394万2千円だそうです。

なお、歯科衛生士の給料は勤務先の事業所が大きい方が高いという結果になっています。
発表されたデータだけではわかりませんが、大きな事業所(=大病院)が都心部に集中しているため、事業形態以上に地域の給与偏差の影響を受けているものと考えられます。

歯科衛生士の給料に関する平均データ

※出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」

給料の各項目平均額

項目 金額(千円)
月給 277
うち所定内給与 267
年間賞与等 621
年収 3942

※所定内給与とは:給料(給与)のうち、残業手当などの超過労働給与を除いたもの。基本給、職務手当、通勤手当など。

その他の平均数値

項目 数値
年齢 31.2
勤続年数 5
所定内労働時間数 164.1
超過実労働時間数 4.9

ランキングを見ずに歯科衛生士の給料についてもっと調べたい方はこちら

都道府県別!歯科衛生士給料ランキングTOP10!

※ランキングの給料データは独自に集計したものですので、厚生労働省の公表しているデータと一致しないところがあります。
あらかじめご了承ください。

【歯科衛生士給料ランキング】1位~10位[単位:円]

順位 都道府県 平均給料額 全体との差分 最大給料 最小給料
1位 東京都 255,937 42,256 500,000 150,000
2位 奈良県 246,084 32,403 400,000 165,000
3位 神奈川県 244,980 31,299 525,750 158,000
4位 和歌山県 239,405 25,724 360,000 150,000
5位 埼玉県 238,931 25,250 400,000 140,000
6位 千葉県 236,211 22,530 555,551 155,820
7位 兵庫県 233,609 19,928 400,000 150,000
8位 大阪府 233,507 19,826 403,400 168,800
9位 愛知県 232,926 19,245 500,000 135,600
10位 滋賀県 229,771 16,090 470,000 155,200
全国平均 213,681 ? 555,551 122,940

※金額の根拠
例えば、ある都道府県の求人がA医院「給料14~20万円」、B医院「給料18~28万円」、C医院「16~24万円」の3つだった場合の計算方法は下記の通りです。
・平均給料:20万円(A医院平均17万円、B医院平均23万円、C医院平均20万円、3医院の平均値)
・最大給料:28万円(3医院の最大金額であるB医院の28万円)
・最少給料:14万円(3医院の最少金額であるA医院の14万円)

もっとも給料の高い都道府県はやはり東京

1位「東京都」、2位「奈良県」、3位「神奈川県」と続き、首都圏、関西圏、中部圏の都道府県が並びます。 5位埼玉県、6位千葉県と首都圏の都道府県はいずれも上位にランキング。
関西圏については、2位の奈良県や4位の和歌山県が、7位の兵庫県、8位の大阪府よりも 上位にランキングされているのが意外ですよね。 給料を重視するなら、東京都をはじめとする大都市圏がやはり求人が強そうです。

都道府県別!歯科衛生士給料ランキング11位~20位

【歯科衛生士給料ランキング】11位~20位[単位:円]

順位 都道府県 平均給料額 全体との差分 最大給料 最小給料
11位 京都府 225,435 11,754 355,000 150,000
12位 岐阜県 223,404 9,723 400,000 135,000
13位 山梨県 221,350 7,669 400,000 144,800
14位 茨城県 219,479 5,798 400,000 140,000
15位 福井県 219,173 5,492 300,000 150,000
16位 三重県 218,203 4,522 370,000 150,000
17位 静岡県 217,729 4,048 500,000 160,000
18位 愛媛県 214,266 585 329,000 140,000
19位 広島県 211,920 -1,761 425,000 137,000
20位 岡山県 211,222 -2,459 425,000 130,000
全国平均 213,681 555,551 122,940

11位から20位までは大都市圏の周辺都道府県が並んでいます。11位の京都府から17位の静岡県までは、関東甲信越地方、関西地方、中部地方の都道府県がランクインしており大都市の高い給与水準が少なからず影響しているであろうことが伺えます。

四国から愛媛県が唯一の上位ランクイン!

18位以降は、18位愛媛県、19位広島県、20位岡山県と、中国四国地方の都道府県がランクインしています。
そして四国勢からは愛媛県が唯一のランクイン!

愛媛県の給与水準が高めというのは歯科衛生士特有の事象なのでしょうか?

全体の平均以上の給料水準は、18位の愛媛県までは全体の平均よりも高い金額となっていますが、19位の広島県からは全体の平均を下回る金額になっています。47都道府県のうち、29都道府県が全体の平均以下ということになります。

人口100万人以上を抱える政令指定都市である広島市擁する広島県、同様に政令指定都市である岡山市を擁する岡山県がともに平均以下という結果です。

やはり、大都市との物理的な距離の近さが重要ということなのでしょうか。

都道府県別!歯科衛生士給料ランキング21位~30位

【歯科衛生士給料ランキング】21位~30位[単位:円]

順位 都道府県 平均給料額 全体との差分 最大給料 最小給料
21位 富山県 209,306 -4,375 365,000 160,000
22位 栃木県 206,352 -7,329 310,000 126,000
23位 宮城県 206,130 -7,551 390,300 140,000
24位 香川県 205,470 -8,211 510,000 155,000
25位 沖縄県 203,847 -9,834 385,000 125,000
26位 長野県 203,743 -9,938 440,000 140,000
27位 福岡県 203,353 -10,328 350,000 130,000
28位 鳥取県 202,500 -11,181 305,000 140,000
29位 群馬県 201,327 -12,354 350,000 150,000
30位 石川県 201,274 -12,407 310,000 125,000
全国平均 213,681 555,551 122,940

各地方からの多彩なランキング

21位から30位にランキングされている都道府県については、あまり共通している何かがあるわけではなさそうです。
東北地方からは宮城県、関東甲信越地方からは栃木県、長野県、群馬県中部・北陸地方からは富山県と石川県、関西地方からはランキングなし、中国・四国地方からは香川県と鳥取県、九州地方からは福岡県がランクインしています。

九州地方では給与水準が高めといえる福岡県は意外にもこの順位です。

20万円台の歯科衛生士平均給料のゾーン

全体の平均給料を21位の富山県でも4,000円以上、30位の石川県では12,000円以上も下回っています。
ただし、こちらの都道府県でもなんと香川県では最大50万円の求人も!

25万円くらいになってくると、かなりの「高給料」求人という扱いになりそうですので、転職希望の歯科衛生士さんで、25万円近く出る求人を見つけたらチャンスかもしれませんんね!

世の中すべての求人の集計ではないので、本当はもっと給料の高い(安い)求人があるかもしれませんのであくまで参考にして頂ければと思います!

都道府県別!歯科衛生士給料ランキング31位~40位!

【歯科衛生士給料ランキング】31位~40位[単位:円]

順位 都道府県 平均給料額 全体との差分 最大給料 最小給料
31位 佐賀県 198,750 -14,931 305,000 130,000
32位 福島県 198,171 -15,510 390,000 135,000
33位 秋田県 196,554 -17,127 480,487 125,000
34位 高知県 196,288 -17,393 330,000 126,000
35位 徳島県 195,711 -17,970 303,000 140,000
36位 北海道 194,743 -18,938 350,000 125,000
37位 山口県 194,378 -19,303 358,500 124,000
38位 新潟県 192,511 -21,170 370,000 125,000
39位 熊本県 192,282 -21,399 330,000 122,940
40位 島根県 190,038 -23,643 310,000 130,000
全国平均 213,681 555,551 122,940

31~40位。北は北海道から南は熊本県まで

36位の北海道、38位の新潟県、39位の熊本県はいずれも札幌市、新潟市、熊本市という政令指定都市がありながら、意外と低めのランキングと言えるかもしれません。

やはり、東京や大阪といった大都市から離れていることの影響でしょうか。

平均給料はいずれも20万円に届かない

ギリギリ20万円に届かない31位の佐賀県から、ほぼ19万円ちょうどの40位島根県まで平均給料は19万円台となっています。
ただし、「十数万円から」で求人を出している歯科医院の中にも、経験考慮で手当をプラスしてくれる歯科医院もあります。
ご自身の経験、年齢では実際の給料がいくらになるのか、しっかりと情報収集を行うことで、少しでも良い条件、収入の職場を見つけることができると思います。

都道府県別!歯科衛生士給料ランキング41位~47位!

【歯科衛生士給料ランキング】41位~47位[単位:円]

順位 都道府県 平均給料額 全体との差分 最大給料 最小給料
41位 大分県 189,094 -24,587 300,000 126,000
42位 山形県 186,783 -26,898 350,000 128,520
43位 岩手県 186,098 -27,583 270,000 130,000
44位 長崎県 185,799 -27,882 306,000 125,000
45位 鹿児島県 185,205 -28,476 325,000 125,000
46位 宮崎県 180,903 -32,778 300,000 125,000
47位 青森県 172,403 -41,278 310,000 123,000
全国平均 213,681 555,551 122,940

東北地方と九州地方に集中

41位の大分県から47位の青森県まで、すべての都道府県が東北地方、九州地方に集中しています。
関東甲信越地方、中部・北陸地方、関西地方、中国・四国地方の都道府県は41位以下にはひとつも登場しませんでした。
特に47位の青森県は46位の宮崎県と比べても、平均給料に大きな差が出ています。

1位の東京都と47位の青森県の差は8万円以上!

1位の東京都(平均給料額255,937円)と47位の青森県(平均給料金額172,403円)の差は実に8万円以上。
東京都の平均給料金額は青森県のそれの約1.5倍もの金額になっています。歯科衛生士さんも、新卒の就職時に地元を離れて東京で就職したり、 転居を伴う転職をされるケースも増えてきていますが、給料の差を見る限り、そういったケースは今後も増えていくのかもしれませんね。

全国47都道府県の歯科衛生士給料・年収ランキング一覧

【歯科衛生士給料ランキング】1位~47位[単位:円]

順位 都道府県 平均給料額 全体との差分 最大給料 最小給料
1位 東京都 255,937 42,256 500,000 150,000
2位 奈良県 246,084 32,403 400,000 165,000
3位 神奈川県 244,980 31,299 525,750 158,000
4位 和歌山県 239,405 25,724 360,000 150,000
5位 埼玉県 238,931 25,250 400,000 140,000
6位 千葉県 236,211 22,530 555,551 155,820
7位 兵庫県 233,609 19,928 400,000 150,000
8位 大阪府 233,507 19,826 403,400 168,800
9位 愛知県 232,926 19,245 500,000 135,600
10位 滋賀県 229,771 16,090 470,000 155,200
11位 京都府 225,435 11,754 355,000 150,000
12位 岐阜県 223,404 9,723 400,000 135,000
13位 山梨県 221,350 7,669 400,000 144,800
14位 茨城県 219,479 5,798 400,000 140,000
15位 福井県 219,173 5,492 300,000 150,000
16位 三重県 218,203 4,522 370,000 150,000
17位 静岡県 217,729 4,048 500,000 160,000
18位 愛媛県 214,266 585 329,000 140,000
19位 広島県 211,920 -1,761 425,000 137,000
20位 岡山県 211,222 -2,459 425,000 130,000
21位 富山県 209,306 -4,375 365,000 160,000
22位 栃木県 206,352 -7,329 310,000 126,000
23位 宮城県 206,130 -7,551 390,300 140,000
24位 香川県 205,470 -8,211 510,000 155,000
25位 沖縄県 203,847 -9,834 385,000 125,000
26位 長野県 203,743 -9,938 440,000 140,000
27位 福岡県 203,353 -10,328 350,000 130,000
28位 鳥取県 202,500 -11,181 305,000 140,000
29位 群馬県 201,327 -12,354 350,000 150,000
30位 石川県 201,274 -12,407 310,000 125,000
31位 佐賀県 198,750 -14,931 305,000 130,000
32位 福島県 198,171 -15,510 390,000 135,000
33位 秋田県 196,554 -17,127 480,487 125,000
34位 高知県 196,288 -17,393 330,000 126,000
35位 徳島県 195,711 -17,970 303,000 140,000
36位 北海道 194,743 -18,938 350,000 125,000
37位 山口県 194,378 -19,303 358,500 124,000
38位 新潟県 192,511 -21,170 370,000 125,000
39位 熊本県 192,282 -21,399 330,000 122,940
40位 島根県 190,038 -23,643 310,000 130,000
41位 大分県 189,094 -24,587 300,000 126,000
42位 山形県 186,783 -26,898 350,000 128,520
43位 岩手県 186,098 -27,583 270,000 130,000
44位 長崎県 185,799 -27,882 306,000 125,000
45位 鹿児島県 185,205 -28,476 325,000 125,000
46位 宮崎県 180,903 -32,778 300,000 125,000
47位 青森県 172,403 -41,278 310,000 123,000
全国平均 213,681 555,551 122,940

さらに、都道府県別給料ランキングを想定年収に変換してみました!

年収で見た場合、都道府県ごとの給料の差分がどれくらい影響するのかのご参考にしてください。
なお、年間賞与額については、厚生労働省発表のデータから推計しています。

【歯科衛生士想定年収ランキング】1位~47位[単位:万円]

順位 都道府県 月給の12か月分 年間賞与 想定年収
1位 東京都 307 49 356
2位 奈良県 295 47 342
3位 神奈川県 294 47 341
4位 和歌山県 287 46 333
5位 埼玉県 287 46 333
6位 千葉県 283 45 328
7位 兵庫県 280 44 324
8位 大阪府 280 44 324
9位 愛知県 280 44 324
10位 滋賀県 276 44 320
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・
40位 島根県 228 36 264
41位 大分県 227 36 263
42位 山形県 224 36 260
43位 岩手県 223 35 258
44位 長崎県 223 35 258
45位 鹿児島県 222 35 257
46位 宮崎県 217 34 251
47位 青森県 207 33 240
全国平均 256 41 297

※想定年収=月給の12か月分+年間賞与

1位の東京都と10位の滋賀県では、月の給料では約26000円の差です。
これが、年収で比較する場合には約36万円の差となります。

歯科衛生士の求人、給料を見る前に知っておくべきこと

給与について調べる

【給与についての知識を事前に身に着けておこう】

歯科衛生士の求人の給料欄をみていると、月給○○円、とか年俸制○○万円、とかいろいろな給料の条件の書き方がありますよね。
でも、結局のところ、どの求人が一番トータルでの給料が高いのか、よくわからないこともしばしばです。

まずは給料に関する基本的な知識を身に着けて、転職活動の際に、それぞれの歯科衛生士求人の給料の条件を正しく比較できるようになりましょう。

入職後に「思った金額ではなかった」と後悔しても後の祭りです。

歯科衛生士の給料は年収で比較するべき

給料の高い低いを比べるにあたって、さまざまな期間で比較をすることが可能です。

  • 月給、月収:1か月間あたりの給料や収入
  • 年収:1年間あたりの給料や収入
  • 生涯年収、生涯賃金:一生はたらいて得られる給料や収入、新卒から定年までの給料の合計

長い期間で比べれば比べるほど、本当に給料面で条件がよいのか悪いのかの比較を正しく行うことができます。
しかし、単純な今の(就職時の)給料以外にもいろいろな要素が絡みますので、正しく把握することが難しくもなっていきます。

月給と年収の違い

1年間は12か月ですから、月給を12倍すればよいのかと言えば、そうではありません。
賞与(ボーナス)が抜けているからです。

一般的に歯科医院に勤務している歯科衛生士のボーナスは、大企業に勤めるサラリーマンや、同じ医療従事者でも大学病院などの看護師に比べると高くはありません。

高いところでも、年間で基本給の3ヶ月分程度でしょうか。
(もちろん、中にはもっともっと高いところもあるとは思いますが)

それでも、歯科衛生士求人の給料を比較するにあたり、ボーナスは非常に影響の大きな要素です。
月給だけで給料を判断するのはあまりおススメできません。

年収換算するといくらになるのか、しっかり計算して比較しましょう。

参考:年収におけるボーナスの影響

  • 例1:月給24万円(基本給20万円)、年間のボーナスが基本給の1.5か月分の年収=318万円
  • 例2:月給22万円(基本給19万円)、年間のボーナスが基本給の3.0か月分の年収=321万円

例1と例2の比較では、月給が2万円違っていても年収で見ると、ボーナスの高い例2の方が高くなっています。

月給と年収

年俸制とは?

年俸制とは、予め「年収」を決めて、その12分の1ずつを支払う給料の方式です。
通常、年俸制の給料には賞与は別途で支給されませんので注意が必要です。

歯科衛生士の給料については年俸制を採用している歯科医院はあまりありませんが、歯科医師では年俸制は比較的良く採用されている給料形式です。

年収と生涯年収の違い

今の(就職時の)年収以外と生涯年収との差は何でしょうか?
それは、今ではなく、将来の年収の違いです。

つまり、昇給が年収と生涯年収の違いを生む要因となります。
しかし、良くも悪くも、歯科衛生士が新卒から定年までずっと同じ歯科医院で勤めきることは珍しいことです。

圧倒的に女性の多い歯科衛生士は、出産などのライフイベントで転職をするケースがどうしても多いからです。

よって、定年まで勤めるという前提で職場(歯科医院)を選ぶことが必ずしも正しいとは言えず、生涯年収で求人の給料を比較するよりも、年収で比較した方がよいと言えそうです。

また、ある程度年齢があがった歯科衛生士さんが、定年まで同じところで勤めあげようと思って求人を探すこともあると思いますが、ある程度の年齢になってからは昇給の幅もあまり大きくなりませんし、定年までに昇給される回数もそれほど多くはありませんので、やはり今時点での年収で比較して問題ないと思われます。

生涯年収について

給料の内訳を知ろう

月給と基本給

多くの歯科衛生士の求人は、給料について、
月給○○万円~(基本給○○万円~、xx手当○○万円)
などという記載がされています。

これは、月給○○万円のうち、基本給が○○円で手当が○○円ですよ、つまり、月給=基本給+手当、ということを指しています。
結局月給が同じなのであれば、基本給でも手当でもよさそうですが、中には「基本給」に並々ならぬこだわりをもった歯科衛生士さんもいます。

いったいなぜでしょうか。

基本給とは

基本給とは、その名の通り、月給のうちで基本となる賃金、給料のことです。
月給から、各種の手当や歩合給などを引いた金額とも言えます。

求人を探している歯科衛生士さんの中には、とにかく基本給にこだわっていて、「基本給○○円以上の求人を希望!」という方がときどきます。
ほとんどの場合、「親が基本給が大事だって言っていた」、「先生に月給ではなく基本給で選ぶようにアドバイスされた」という理由で、あまり基本給の意味合いについて正しい理解ができている歯科衛生士さんは多くなさそうです。

実際に、同じ月給なのであれば基本給が高い方が良い、というのは間違っていません。
なぜなら、基本給の額は、月給の一部であると同時に、賞与の計算式の要素でもあるからです。

多くの歯科医院では、賞与の計算は月給ではなく、基本給の○ヵ月分という計算で金額を出します。
これが、基本給が高い方が良いという最大の理由です。
しかし、逆に言えば、これは年収に対する影響のことを指していますので、歯科衛生士の求人の給料を見る際に、年収でしっかり比較できれば基本給にこだわる必要はありません。

もう一つ、基本給が影響するものとしては退職金の計算があります。
しかし、退職金はかなり計算が複雑で、入職する前に、10年働けばこの歯科医院だと退職金がいくら、というシミュレーションをして比較するのはかなり難しいといえます。

そもそも入職する前から退職金の規定について根掘り葉掘り聞くというのも心象がよくないかもしれません。

気になる方はあるかないかくらいは確認してもよいと思いますが、それ以上に年収の金額そのものの方が重要視すべき項目だといえそうです。

歯科衛生士の手当

歯科衛生士の手当にはいろいろなものがあります。
手当とは、一定の条件にあてはまった職員に支給する給料になりますが、その内容や対象、金額をどうするかは歯科医院によってまちまちです。

前の歯科医院でもらっていた手当が当然あると思っていても、他の歯科医院では支給をしていないこともありますので、どんな手当があるのかはしっかり確認しておきましょう。

通勤手当

いわゆる職場となる歯科医院までの交通費です。
一般的にはもっとも交通費が安くなるルートにおける定期代が支払われます。
一番早いルートではなく、一番安いルートで支給されることが多いので注意しましょう。

車通勤の場合には、自宅から職場の歯科医院までの距離に応じてガソリン代が支払われるところが多いです。

気をつけなくてはいけないのが、歯科医院によっては

  • 自宅から職場の歯科医院までの距離が3km以内だと通勤手当が支給されない
  • 最寄駅から自宅までのバス代が出ない場合がある
  • ガソリン代は支給されるが駐車場代は自分で探して自腹で払う

という規定のところもありますので、よく確認しておきましょう。

資格手当

歯科衛生士資格や認定歯科衛生士資格、ケアマネジャーの資格保有者などに支払われる手当です。
基本給や職務手当などに含ませて、資格手当としての支給はしていない歯科医院も多いです。

職務手当

職務の内容によってつく手当です。
また、歯科衛生士個人の能力や経験、スキルなどを評価する手段としても活用されます。

役職手当

主任などの役職に対して支給される手当です。
開業医が多い歯科医院において、歯科衛生士に支給されることはあまり多くはないかもしれません。

あまり人数の多くない歯科医院では役職者がそもそも全くいないこともあります。

時間外手当

いわゆる残業手当です。超過勤務手当と呼ばれることもあります。
どれくらい残業をしたかによって支給額が異なります。

時間外手当は1分単位で支給するところもあれば15分単位で支給するところもありますので、同じだけ残業しても支給金額は異なる場合もあります。

また、歯科医院ではあまり多くはありませんが、みなし残業手当、あるいは固定残業手当といった形での時間外手当の支給をしている求人があります。
この制度は、実際に何時間残業したかに関わらず、毎月決められた時間残業するものとみなして毎月決められた残業手当を支給するというものです。

決められた時間を超えて残業をしていれば追加で時間外手当が支給されます。

残業の有無は歯科医院によってかなりの差がありますが、残業はまったくしたくないという歯科衛生士さんもいれば、残業をして稼ぎたいという歯科衛生士さんもいますので、単純に良しあしとは言えなさそうです。

歯科衛生士の給料の支払われ方

銀行振込イメージ

【たまに現金支給の歯科医院も】

歯科医院での給料の支払われ方は、ほとんどが銀行振込だと思います。
しかし、中には給料を手渡しで支払うという歯科医院もあるという話もききます。

一般企業や病院などでは、現金の手渡しでの給料支給はほとんどないとは思いますが、費用にシビアな開業医の院長先生ですと、振込手数料を節約したいという思いがあるのかもしれません。

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監修者:藤多久仁子

歯科衛生士 (2009年免許取得)

キャリアエージェントとしての勤務経験もあり、歯科衛生士の転職サポート実績も多数。

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