人気の「病院歯科衛生士求人」。私も病院で働けますか?

病院の歯科衛生士求人

歯科衛生士のほとんどは歯科医院で勤務をしており、病院など、歯科医院以外で勤務をしているのはほんの一握りです。
病院で働きたいと考えている歯科衛生士さんもいますが、求人が出ることは稀ですし、人気もありすぐに募集がなくなってしまうのが現状です。

そのため、病院での歯科衛生士の求人についてや、仕事内容についてはあまり知られていないこともあります。
ファーストナビでは、レア求人の代表格、歯科衛生士の病院求人についてまとめました。

「人気の「病院歯科衛生士求人」。私も病院で働けますか?」の目次

事業所別の歯科衛生士勤務人数
病院の歯科衛生士求人とは
仕事内容や役割は?
病院と診療所の違って何?

病院・歯科医院・企業、いろいろな求人や勤務先があるけれど、そもそもどれくらいの歯科衛生士が働いているの?

歯科衛生士として働いている方は、平成22年には10万人を超え、平成26年には12万人近くにまで増加しています。
これは、平成8年の2倍以上で歯科衛生士という資格の人気度が年々高まっていることが分かります。

<歯科衛生士・歯科技工士数の年次推移> 出典:厚生労働省
平成8年 平成14年 平成18年 平成22年 平成26年
歯科衛生士 56,466 73,297 86,939 103,180 116,299
増減数 16,831 13,642 16,241 13,119
増減割合 29.8% 18.6% 18.7% 12.7%
歯科技工士 36,652 36,765 35,147 35,413 34,495
増減数 113 -1,618 266 -918
増減割合 0.3% -4.4% 0.8% -2.6%

歯科衛生士の就業率グラフ

病院に勤務している歯科衛生士さんってどれくらいいるの?

厚生労働省の発表によると、歯科衛生士の90%以上は診療所(いわゆる歯科医院)で働いています。
一方、病院の割合はたったの5%、企業にいたっては2%未満とほんの一握りです。

また、歯科衛生士として働く方が増えているので、それぞれの就業先での 人数は増加しているものの、就業先の割合についてはここ数年ほどんど変化はなさそうです。

<就業場所別にみた歯科衛生士比率> 出典:厚生労働省
就業場所 平成18年末 平成26年末
診療所(歯科医院) 人数 78,519 105,248
割合 90.9% 90.5%
病院 人数 4,217 5,882
割合 4.9% 5.1%
市区町村 人数 1,751 2,070
割合 2.0% 1.8%
歯科衛生士学校又は養成所 人数 685 854
割合 0.8% 0.7%
その他 人数 1249 2245
割合 1.4% 1.9%

歯科衛生士の就業率グラフ

病院や企業に興味を持たれたことのある衛生士さんは少なくないものの、就業先の選択肢が歯科医院に比べて圧倒的に少なく、実際に勤務を希望される方は実はそう多くはありません。

そもそも歯科衛生士が勤務している病院は、大学病院や総合病院など一部の病院に限られるという事情もあります。
就業を希望される方に対して、病院の求人数はさらに少ない状況になっており「歯科医院以外」での勤務を目指す衛生士さんはかなりの覚悟が必要かもしれません。

病院の歯科衛生士求人について

病院での求人

【病院の歯科衛生士求人はかなりレア】

病院で勤務するメリット

病院ならではの経験

病院で勤務するメリットの一つは、「病院でしか経験できない(歯科医院ではなかなか経験できない)」仕事があることでしょう。

開業医では提供できる医療に限界があることもありますが、設備の整った病院であれば経験できる症例もあります。
また、歯科だけではなく、全身疾患などをチーム医療として治療するといった経験も、一般の歯科医院ではなかなか経験できません。

特に大学病院や大きな総合病院などであればより貴重な経験を積むチャンスがあるかもしれませんね。

充実の福利厚生

病院にもよりますが、大学病院や地域の中核となっている総合病院などの大きな病院であれば、賞与が多かったり、寮や託児所などの福利厚生面が充実していることがあります。

しかし、寮があっても看護師しか入寮できないなどのケースもありますので、事前の確認が必要です。

経営が安定している

もちろん、歯科医院でも経営が安定している医院はいくらでもありますし、経営に失敗する病院もあります。
しかし、一般論としては開業医よりも病院の方が廃業のリスクは低いと言えるでしょう。

やはり、開業医では患者が来ていて経営が安定しているように見えても院長の体調不良や後継者がいないなどで医院自体がなくなってしまう可能性はゼロとは言えません。

その点、病院の方が相対的に安定した職場であると言えるでしょう。

病院で勤務するデメリット

給料水準が低い

意外に思われる歯科衛生士さんも多いかもしれませんが、一般的には病院よりも一般的な歯科医院の方が給料水準が高いと言えます。

もちろん、給料は病院によって、また歯科医院によってまちまちですので、給料の高い病院求人もあれば給料の安い歯科医院求人もありえます。

歯科衛生士業務に集中できるとは限らない

多くの場合、病院には歯科助手さんは在籍していません。
もちろん、歯科医院であっても歯科助手さんが在籍していないケースも珍しくはないのですが、雑用を含め、様々な業務を幅広くこなす覚悟は必要でしょう。

特に大学病院や地域の中核となっている総合病院などの大病院の一部では、事務仕事や雑用などが歯科医院以上に多く、激務となっているケースもあるようです。

また、病院の歯科は特殊な症例や重症例が多いため、一般的な歯科衛生士としてのキャリアアップや、予防業務の経験といった面では必ずしもプラスにならないこともあります。

正社員登用されない可能性がある

実は、病院での歯科衛生士の求人は、パートや契約社員という雇用形態で募集されていることが珍しくありません。

外来で毎日歯科を診療しているという病院はあまり多くなく、病棟業務で毎日歯科衛生士が口腔ケアを行う、とはなかなかなっていないのが現状です。

そのため、正社員での勤務を絶対条件と考えている歯科衛生士さんには必ずしもフィットした職場とは言えないかもしれません。

病院で勤務するための秘訣は?

求人数が少ない病院で勤務をするための秘訣、それは 「求人が出るタイミングを逃さないこと」です!
ご希望のエリアにある病院は限られていますので、求人が出たタイミングで情報を得ているかが大きなカギとなります。

個人で情報収集をされるには限度がありますので、求人をお探しの方はぜひお気軽にご相談ください。
不安な点やご希望などをふまえ、プロのコンサルタントが一緒に求人を探すお手伝いをさせて頂きます。

病院の歯科衛生士求人のお問合せはこちら

病院における歯科衛生士の役割について

病院での医療チーム

【病院ではさまざまな医療職種が活躍している】

なかなか実際の業務についてのイメージがわかないという歯科衛生士さんも多いのではないでしょうか。
「ファーストナビ」は病院での歯科衛生士さんの業務についても調べてみました。

地域の歯科医療における病院の役割

病院で歯科、口腔外科の診療を受診する患者は、

  • 一般の歯科診療所と同じように一般的な歯科診療のために来院した患者
  • 地域の一般歯科診療所からの紹介患者
    • 糖尿病などの成人病を持っており、歯科的治療侵襲によって全身的に問題がおきる可能性がある
    • 一般開業医(歯科診療所)では治療困難な口腔外科的な疾患を持っている
  • 病院内の他の診療科から歯科治療を依頼された患者
  • 治療中の全身疾患を持っているケースが多い

に分けることができます。

病院の歯科・口腔外科は、もちろん一般的な歯科診療も行っていますが、一般の歯科診療所を一次医療機関とすれば、病院の歯科・口腔外科は二次医療機関としての役割も果たしており、「病院でないと扱えない歯科診療」を請け負うということが地域の歯科医療における重要な役割となっています。

病院での歯科・口腔外科の診療

もっぱら病院内で行う診療については、その病院が標榜している科によっても異なります。
なお、歯科関係の科目を標榜している病院は病院全体の30%弱と言われています。

大学病院や総合病院以外の病院では、あまり歯科は診療されていないようです。

「歯科」を標榜している病院

  • 全身疾患をもった患者に対し、入院管理下において行う歯科治療
  • 心身障がいをもった患者に対し、全身麻酔下ないしは精神鎮静下において行う歯科治療

「歯科・口腔外科」を標榜している病院

  • 全身疾患をもった患者に対し、入院管理下において行う歯科治療

  • 心身障がいをもった患者に対し、全身麻酔下ないしは精神鎮静下において行う歯科治療

  • 一般歯科診療所では対応困難な口腔外科の外来診療

    • 顎骨内嚢胞摘出術
    • 歯槽骨や簡単な顎骨骨折整復術
    • 比較的小さな良性腫瘍の切除手術
    • 補綴前外科手術
  • 口腔外科的疾患の手術を中心とした治療
    • 入院管理下において行う重篤な菌性感染症の治療
    • 口腔顎顔面の奇形
    • 変形症
    • 顎顔面外傷
    • 口腔がんなどの口腔原発の腫瘍

「口腔内科」の標榜について

口腔内科については、日本国内においては医療法が定める正式な標榜科目とは認められていません。
しかし、2011年に「口腔内科学会」が設立されるなどの動きがあり、国内の複数の大学歯学部では、講座あるいは診療科としての開設がなされています。

付属の大学病院や地域の中核となっている総合病院を中心に今後広がっていく可能性もあります。

標榜科目別の歯科診療病院数推移

歯科に関係する科目を標榜している病院の数の推移をまとめました。

しかし、例えば「歯科」と「歯科口腔外科」を標榜している場合にはそれぞれにカウントされているため、「なんらかの歯科関係の科目を標榜している病院数」についてはこちらのデータで把握することはできません。

【歯科系科目を標榜している病院数推移】
※出典:厚生労働省(医療施設調査)

平成20年 21年 22年 23年 24年 25年 26年
歯科 1,106 1,094 1,084 1,083 1,094 1,099 1,106
矯正歯科 131 133 138 137 137 137 142
小児歯科 124 129 136 137 141 143 153
歯科口腔外科 802 816 829 836 845 872 912

病院の標榜数推移

(全病院数における割合)

平成20年 21年 22年 23年 24年 25年 26年
歯科 14.3% 14.3% 14.3% 14.4% 14.6% 14.7% 14.9%
矯正歯科 1.7% 1.7% 1.8% 1.8% 1.8% 1.8% 1.9%
小児歯科 1.6% 1.7% 1.8% 1.8% 1.9% 1.9% 2.1%
歯科口腔外科 10.4% 10.7% 10.9% 11.1% 11.3% 11.7% 12.3%

病院の標榜科目

病院における歯科治療の状況

※日本歯科医師会・日本歯科医師会総合研究機構「病院でのチーム医療における歯科の係わりに関する調査」より(一部改修)

入院患者に緊急に歯科治療が必要となった場合の対応

病院における歯科医師の対応

※無回答を除いて集計
70%以上の病院において、院外の歯科医師が対応すると回答されています。
対応が不十分であると回答した病院も約4%ありました。

歯科医療に関して地域歯科医師会との連携の有無

病院の歯科医師会の連携

※無回答を除いて集計
緊急の歯科治療時には院外の歯科医師が対応するとの回答が多かったにも関わらず、地域歯科医師会との連携があると回答している病院は約30%にとどまっています。

入院患者の口腔ケアを含めた歯科的管理の実施状況

病院における歯科的管理

※無回答を除いて集計
歯科的管理自体については、70%を超える病院において実施されています。

口腔ケアを含めた歯科的管理の実施主体者と実施内容

実施内容(歯磨き、舌や粘膜面の清拭、義歯の清掃等、洗口)による顕著な違いは見受けられませんでした。
実施主体者は実施内容にかかわらず、圧倒的に多くの病院において、看護師・准看護師と回答されています。
次いで介護士、歯科衛生士、言語聴覚士、歯科医師と続いています。

歯科衛生士、歯科医師が歯科的管理の実施主体者となっているケースはまだまだ少ないのが現状と言えそうです。
ただし、歯科を標榜している病院においては口腔ケア実施者を歯科衛生士としている割合が高く、看護師・准看護師とあまり変わらない比率となっています。

入院患者の口腔回復機能回復の実施状況

病院における口腔機能回復

※無回答を除いて集計
入院患者の口腔機能回復(摂食、嚥下等)の実施については、医療保険における摂食機能療法の算定の有無にかかわらず、60%以上の病院において実施がされていました。

口腔機能回復の実施主体者と実施内容

摂食・嚥下 評価・指示

医師が実施している病院が最も多く、次いで言語聴覚士、看護師・准看護師、歯科医師、管理栄養士、歯科衛生士と続いています。
歯科を標榜している病院においては、医師とともに歯科医師の実施も同じ程度の割合でした。

摂食・嚥下 訓練実施

看護師・准看護師、または言語聴覚士が実施主体者となっている病院がほとんどです。それ以外の医療従事者では歯科衛生士、作業療法士、理学療法士、歯科医師と続いています。

発声訓練 評価・指示

言語聴覚士、医師、歯科医師、看護師・准看護師、歯科衛生士と続いています。

発声訓練 訓練実施

圧倒的に多くの病院が言語聴覚士を実施主体者としています。それ以外の医療従事者では看護師・准看護師、歯科医師、歯科衛生士、作業療法士、理学療法士と続いています。

その他

上記以外の内容についてはほとんどが言語聴覚士を実施主体者としています。全般を通じて、口腔機能回復において、歯科衛生士、歯科医師の活躍の場はまだまだ限られていると言えそうです。

外来での歯科衛生士の仕事・役割

全身疾患をもった患者治療における歯科衛生士業務

一般の歯科診療所とは違い、病院の歯科・口腔外科の外来には、さまざまな全身疾患をもった患者が多い傾向にあります。
病院内の歯科以外の診療科と連携をとりながら治療を進めることも多く、歯科衛生士も口の中だけではなく、全身の状態を把握できることができるように、それらの疾患についての知識や必要な対応などを修得してく必要があります。

他の医療機関からの紹介患者における歯科衛生士業務

病院内の歯科以外の診療科、あるいは歯科を標榜していない病院をはじめとした、地域の他の医療機関からも患者が紹介されてきます。

  • 唇裂
  • 口蓋裂
  • その他の顎顔面の先天異常
  • 顎顔面外傷
  • 口腔原発の腫瘍

などの口腔外科的な疾患のある患者の治療に際しては、

  • 内科
  • 麻酔科
  • 放射線科
  • 臨床検査部
  • 各病棟
  • 入院担当(医事課など)

などの歯科以外の診療科目や、他の部門との密接な連携が必要です。
大学病院や地域の中核となっている総合病院などの大病院では、より多くの職種のスタッフが複雑に連携することが求められます。

病院の歯科・口腔外科外来における歯科衛生士業務

病院の歯科・口腔外科外来における歯科衛生士の業務そのものは、一般の歯科診療所とそれほど変わるということはありません。
しかし、病院の歯科・口腔外科外来には歯科衛生士のほかに看護師・准看護師が配属されているケースも多いため、協力して外来業務に取り組む必要があります。

看護師・准看護師は大学病院や大規模な総合病院などであっても一般的には歯科診療の経験が浅い(ない)ケースも多く、歯科診療の補助や介助について十分な知識習得や訓練を受けていません。
歯科衛生士が看護師・准看護師や場合によっては看護助手などの他の職種をいかにサポートすることができるか、ということはその病院の歯科・口腔外科外来の円滑な運営の大きなポイントになります。

障がい者の歯科治療における歯科衛生士業務

病院の歯科・口腔外科外来は、地域医療の一環として、障がい者(障がい児)の歯科治療を受け持つことも多いという特徴もあります。
その場合、地域医療行政の担当者や医療社会事業担当者との連携も重要です。

病院の歯科・口腔外科外来における歯科衛生士業務に必要なこと

このように病院の歯科・口腔外科外来における歯科衛生士業務を遂行していくためには、歯科衛生士は本来業務である

  • 歯科予防処置
  • 歯科診療補助
  • 保健指導

の知識や技能を身につけ、向上させていくことはもちろん、

  • 全身疾患に対する知識や対応の習得
  • 看護師・准看護師をはじめとした病院内の他職種との連携
  • 病院外の担当者との連携

なども求められます。
大学病院や大型の総合病院などではよりこの傾向が顕著だと言われます。

病院歯科衛生士に求められる技能

チーム医療における病院の歯科衛生士のチームにおける役割・仕事内容

※厚生労働省チーム医療推進方策検討ワーキンググループ「チーム医療推進のための基本的な考え方と実践的事例集」より抜粋

  • 口腔内清掃状態のチェック。義歯、かみ合わせの状態評価、口腔ケアチームへの橋渡し。(栄養サポートチーム)
  • 歯科医師の指示の下、入院食の変更や調整を行う。(集中治療チーム)
  • 歯科医師との連携の窓口機能を果たすと共に、口腔衛生状態の評価、口腔ケアのプログラム作成(重度障害患者に対する口腔ケア技術助言・援助)、歯ブラシなどの患者・家族指導を行う。(回復期リハ専門病院におけるチーム)
  • 病院勤務の歯科衛生士は、入院患者の口腔ケアに関するアセスメントを行い、歯科医師に報告するとともに、他の病院スタッフや本人家族に対して口腔ケアに関する助言を行う。また、地域の登録歯科医師との連携窓口の役割を担う。(歯科のない回復期病院と地域歯科医師会との連携)
  • 歯科医師の指示のもとに、専門的口腔ケアを行い、患者・家族・病棟スタッフに口腔ケアの指導を行う。必要に応じて、歯科医師の指示のもと、除石処置などの医療的口腔ケアを行う。(口腔ケアチーム)
  • 歯科医師の指示のもとに、口腔ケアを行い、患者・家族・病棟スタッフに口腔保健指導を実践する。必要があれば、歯科医師の指示のもと、除石処置や専門的口腔ケアを行う。カンファレンスに参加する。(摂食・嚥下チーム)
  • 居宅療養管理指導とともに間接訓練、口腔ケアを実施する。(摂食・嚥下チーム)

病棟での歯科衛生士の仕事・役割

歯科衛生士と看護師・准看護師の連携

病棟の主役は看護師・准看護師というイメージが強いですが、入院患者の口腔を清潔に管理することは、病棟における看護活動において非常に重要であり、歯科衛生士にとっての活躍の場はあるといえます。

さまざまな診療科の病棟にさまざまな状態、疾患の患者が入院している病院の病棟では、それぞれの患者の状態に応じた口腔ケアが必要であり、看護師・准看護師と連携しながら歯科衛生士としての力を発揮することができます。

手術後の患者に対する歯科衛生士業務

口腔外科を含め、病院の手術室においては、歯科衛生士の出番はほとんどないのが現状ですが、口腔外科手術をうけた患者については、口腔内に手術創がありますので、口腔内を清潔に保つことは非常に重要です。
とくに顎変形症や顎骨骨折の患者については、口腔内に特殊な装置が装着されることになりますので、口腔清掃には最新の注意が必要とされ、歯科衛生士の力量が問われます。
また、手術後の高齢患者は口腔外科治療を受けたかどうかに関わらず、嚥下性肺炎がもっとも危険な合併症のひとつであり、そのリスクを軽減させるための予防として、手術後の高齢患者の口腔ケアは非常に重要であり、ここでも歯科衛生士の役割は重要になります。

<参考>厚生労働省チーム医療推進方策検討ワーキンググループ「チーム医療推進のための基本的な考え方と実践的事例集」より抜粋

口腔ケアは歯科的口腔管理の基本であり、誤嚥性肺炎等の予防に寄与し、医療・介護の現場で歯科医師・歯科衛生士をチームの一員として、医科と歯科の専門的な視点を合わせることにより、高齢患者において特に重要な合併症の予防が期待される。  

病院歯科と歯科衛生士業務の現状

しかしながら、病院歯科は縮小傾向にあり、地域歯科医療における二次医療機関としての位置づけとなっているのが現状です。
病院での歯科治療は難抜歯や口腔がんの治療がメインとなってきており、病院内に歯科衛生士の活躍の場はそれほど多く用意されてはいません。

病院歯科には口腔外科系と病棟管理系の二種類があり、口腔外科系のほうが圧倒的に多いのが現状です。
しかし、病棟管理系の病院歯科に対する社会的なニーズは強いとも考えられ、今後の展開に期待したいところです。

慢性期への歯科的な介入と歯科衛生士業務

慢性期疾患の重症化を防ぐ目的での歯科的な介入の効果については、さまざまな論文などでも肯定的な意見が多いと言えます。
慢性期疾患の重症化を防ぐことができれば医療費全体の削減にもつながり、社会的な意義も大きいと考えられます。

いずれは大学病院や大規模な総合病院などだけではなく、より多くの病院、入院施設に歯科衛生士を中心とした歯科医療職者の配置がされるようになるかもしれません。  

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そもそも病院とは?

病院には20病床が必要

【病院とクリニック・歯科医院の違いとは】

歯科衛生士さんなどの医療従事者であれば知っている方も多いと思いますが、病院と診療所や歯科診療所(医院、クリニック)とは医療法という法律によって分けられています。

入院施設としての病床が20床以上ある(20人以上の患者が入院することのできる施設をもつ医療機関)が病院であり、19床以下だとクリニックや歯科医院と呼ばれる医療機関になります。

なお、クリニックや歯科医院の多くは病床数が0床(入院施設がまったくない)であり、無床診療所と呼ばれます。

中には少数の病床を有するクリニックや歯科医院(有床診療所)もありますが、特に歯科医院で病床があるケースが稀だと言えます。

大学病院とは?

大学病院とは、大学の付属施設である病院であり、大学の附属病院とも呼ばれます。

医学部や歯学部を持つ総合大学や医科大学が母体となっています。

大学病院特有の特徴としては、単に臨床(=実際の医療の提供)のみならず、教育や研究機関としての側面も持っていることがあげられます。

すべての大学病院で歯科を診療しているわけではありませんが、大学病院は一般的に診療科目が多く、歯科についても診療している可能性も相対的に高いと言えます。

特に、歯学部を持つ大学の附属病院では歯科についての臨床、研究等に力を入れている傾向が強いでしょう。

【歯学部付属病院】
国内の大学歯学部の附属病院には、下記の病院などがあります。

施設名 郵便番号 住所 電話
東京医科歯科大学歯学部附属病院 113-8549 東京都文京区湯島1-5-45 03-3813-6111
昭和大学歯科病院 145-8515 東京都大田区北千束2-1-1 03-3787-1151
東京歯科大学水道橋病院 101-0061 東京都千代田区三崎町2-9-18 03-3262-3421
日本大学歯学部付属歯科病院 101-8310 東京都千代田区神田駿河台1-8-13 03-3219-8080
日本歯科大学附属病院 102-8158 東京都千代田区富士見2-3-16 03-3261-5511
神奈川歯科大学附属病院 238-8580 神奈川県横須賀市稲岡町82番地 046-822-8810
鶴見大学歯学部附属病院 230-8501 神奈川県横浜市鶴見区鶴見2-1-3 045-580-8500
明海大学歯学部付属明海大学病院 350-0283 埼玉県坂戸市けやき台1-1 049-279-2733
東京歯科大学市川総合病院 272-8513 千葉県市川市菅野5-11-13 047-322-0151
東京歯科大学千葉病院 261-8502 千葉県千葉市美浜区真砂1-2-2 043-270-3915
日本大学松戸歯学部付属病院 271-8587 千葉県松戸市栄町西2-870-1 047-368-6111
大阪大学歯学部附属病院 565-0871 大阪府吹田市山田丘1-8 06-6879-5111
大阪歯科大学附属病院 540-0008 大阪府大阪市中央区大手前1丁目5番17号 06-6910-1111
愛知学院大学歯学部附属病院 464-8651 愛知県名古屋市千種区末盛通り2-11 052-759-2111
朝日大学歯学部附属病院 501-0296 岐阜県瑞穂市穂積1851番地の1 058-329-1112
朝日大学歯学部附属村上記念病院 500-8523 岐阜県岐阜市橋本町3丁目23番地 058-253-8001
九州歯科大学附属病院 803-8580 福岡県北九州市小倉北区真鶴2-6-1 093-582-1131
福岡歯科大学医科歯科総合病院 814-0193 福岡県福岡市早良区田村2丁目15番1号 092-801-0411
北海道医療大学病院 002-8072 北海道札幌市北区あいの里2条5丁目1 011-778-7575
奥羽大学歯学部附属病院 963-8611 福島県郡山市富田町字三角堂31-1 024-932-8931
日本歯科大学新潟病院 951-8580 新潟県新潟市浜浦町1-8 025-267-1500
日本歯科大学医科病院 951-8580 新潟県新潟市浜浦町1-8 025-267-1500
松本歯科大学病院 399-0781 長野県塩尻市広丘郷原1780 0263-51-2300

総合病院とは?

総合病院とは、病床数が100床以上あり、内科、外科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科の主要5科を診療している病院を指します。

以前は総合病院の定義が医療法によりなされていましたが、1996年の改定により廃止されています。 つまり、現在では「総合病院」という定義なり、明確な病院のカテゴリなりはない、という状況です。

そのため、病床数が100床未満であったり、主要5科のすべてを診療していなかったとしても病院名に「総合病院」という文字を付けるケースもあります。

しかしながら、小規模な病院や診療科目が少ない病院で「総合病院」という文字を病院名に付けることは多くないでしょう。

なお、歯科は主要5科には入っていませんが、総合病院は多くの科を診療する傾向にありますので、相対的には総合病院で歯科を診療している可能性は高いと言えます。

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