子育て中の歯科衛生士は「小1の壁」をどう乗り越える?
【子育てをしながら仕事をする歯科衛生士は多いが】
歯科衛生士は圧倒的に女性の多い職種であり、子育てをしながら仕事に取り組んでいるという方も少なくありません。
幼稚園や保育園に子供を預けて働くケースが多いのですが、その後、子供が小学校に入学する際に訪れるのが「小1の壁」です。
歯科衛生士が「小1の壁」を乗り越えて仕事と育児を両立させるには、どのような方法があるのでしょうか?
「子育て中の歯科衛生士は「小1の壁」をどう乗り越える?」の目次
小1の壁問題って何?
ママさん歯科衛生士はどうすればよいの?
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「小1の壁」問題とは?
【ママさん歯科衛生士には重要な問題】
幼稚園や保育園に子供を預けて仕事をする場合、延長保育のサービスを活用することも少なくないでしょう。
園にもよりますが、幼稚園や保育園は比較的遅い時間まで預かってくれるところも多く、土日も預けることが可能な保育園なども増えています。
(日曜日に子供を預けて働く歯科衛生士さんはそう多くはないと思われますが、、)
しかし、小学校には延長保育のような制度はありません。
また、低学年のあいだは早く下校することも多いため、仕事と育児の両立が難しくなってしまうケースがあるのです。
その結果、子供が小1になったタイミングで仕事を辞めたり、働き方を変えたり、職場を変えたりすることを余儀なくされることがあるため、このことを「小1の壁」と呼びます。
「小1の壁」の乗り越え方
【壁を乗り越えるには!?】
放課後子供教室の活用
放課後子供教室とは、平成19年度より、文部科学省による「地域子ども教室推進事業」を踏まえた取り組みとして、支援の仕組みを変更した補助事業です。
※地域子ども教室事業:子供たちに関わる重大事件の続発など、青少年の問題行動の深刻化や地域や家庭の教育力の低下等の緊急的課題に対応し、未来の日本を創る心豊かでたくましい子供を社会全体で育むため、地域の大人の協力を得て、学校等を活用し、緊急かつ計画的に子供たちの活動拠点(居場所)を確保し、放課後や週末等における様々な体験活動や地域住民との交流活動等を支援するもの
放課後子供教室事業は小学校の余裕教室等を活用して、地域の多様な方々の参画を得て、子供たちとともに行う学習やスポーツ・文化活動等の取組を支援するもので、無料で利用できるというのが大きなメリットです。
しかし、毎日利用できるとは限らず、また預かり時間も17時程度までのため、このサービスを活用するだけでは、なかなか歯科衛生士の仕事と育児を両立することは難しいかもしれません。
学童保育の活用
学童とは、小学校に通う児童のことをさします。
学童保育とは、主に日中、仕事などで保護者が家庭にいない学童に対して小学校の授業後に生活や遊びなどの場を提供し、学童の育成をサポートする保育事業の通称で、正式名称は「放課後学童健全育成事業」といいます。
学童保育の事業を行う施設は、「学童クラブ」、「放課後クラブ」、「学童保健所」などさまざまな名称が使われますが、いずれも一般的には「学童」という略称が用いられます。
学童保育は毎月の利用料が必要になりますが、放課後子供教室よりも遅い時間まで預かってもらえるところが多いといえます。
自治体が運営する学童
以前は民間で学童事業に参入するケースは今ほど多くはなく、学童は自治体等に運営されることが多い状況でした。
比較的リーズナブルに利用ができる一方、預かり時間が不十分であったり、受け入れ人数が不足し、いわゆる待機児童が発生したりという問題もありました。
民間法人が運営する学童
学童保育のニーズが増えた結果、民間の社会福祉法人や株式会社による学童事業の参入も増加しました。
利用料は必要になるものの、遅い時間帯まで預けることが可能になるなど、利用者のニーズにあわせたサービス提供も進んでいます。
勤務形態の変更
【働き方の工夫で多くの求人が選べるように】
子供を預ける施設の利用では不十分である場合、現実的には働き方を変えるという選択肢も歯科衛生士にとって適切である場合もあります。
ギリギリの時間で送り迎えをしてもうまく仕事と育児が両立できなかったり、子供を預かってもらう費用の増加が経済的な負担になることもあります。
結局、仕事を続けることができなくなってしまうよりは、勤務時間を調整したほうがよいこともあるでしょう。
しかし、歯科衛生士の主な勤務先である歯科医院では、なかなか時短勤務での正社員雇用は期待できません。
(もちろん対応してくれる歯科医院もありますが、、)
現実的には子育てがもうひと段階落ち着くまで、パートタイムとして勤務することも一つです。
しかし、午前診療のみのパートの求人は、いかに人手不足の歯科衛生士といえども多くはありません。
家族の協力も得ながら、午後まで出れる曜日を見つけたり、土曜日の勤務も検討するなどの工夫をすることで、求人の選択肢がぐっと増えると思います。
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