社会人から歯科衛生士の免許を取ることについて
歯科衛生士さんの多くは、高校卒業後に専門学校や短大、4年制大学などの歯科衛生士養成校に進学し、卒業のタイミングで歯科衛生士の免許を取得します。
しかし、中には一度社会に出て他の職業を経験し、その後養成校に入学して歯科衛生士となる人もいます。
このような「社会人から歯科衛生士を目指す」という人は年々増えているそうです。
歯科衛生士のみなさんも、養成校の同級生に社会人経験者がいたという方も多いのではないでしょうか。
「社会人から歯科衛生士を目指す」ことのメリットや注意点などをまとめました。
「社会人から歯科衛生士の免許を取ることについて」の目次
どんな理由で歯科衛生士を目指すのか
仕事と学校の両立可能?
社会人経験のある歯科衛生士とは
「社会人から歯科衛生士の免許を取ることについて」の関連コンテンツ
歯科衛生士を目指す理由にどんなパターンがあるのか
【歯科助手から歯科衛生士へキャリアアップ!】
社会人から歯科衛生士を目指す主なパターンはいくつかのものに分類できます。
歯科助手からのキャリアアップ
歯科助手として勤務をしているうちに歯科衛生士を目指すようになる方は少なくありません。
歯科衛生士の資格がなければ、当然業務の幅は限られてしまいますし、歯科助手としてキャリアアップをしていくことは簡単ではありません(歯科衛生士でも簡単というわけではありませんが。。)。
また、待遇面でもほとんどの歯科医院では歯科衛生士の方が歯科助手よりもよいでしょう。
当然、就職や転職のしやすさも異なります。
案外、歯科衛生士という職業の「良さ」をいちばん実感しているのが歯科助手さんたちなのかもしれませんね。
近い領域からの職種変更
歯科技工士、保育士、介護士など、比較的近しい業界で社会人経験を積んだのち、歯科衛生士を目指すというパターンです。
前職の仕事の関係で歯科衛生士の業務に興味を持ち、チャレンジしたくなる方が多いようです。
また、逆に歯科衛生士の経験を積んだのちに歯科技工士や保育士などにチャレンジする方もいます。
手に職をつけたいという希望
事務な接客業など、ごく一般的な職業に就いたのち、「手に職をつけたい」、「ずっと続けられる仕事がしたい」と考えて歯科衛生士を目指す方もいます。
歯科助手のケースと同様に、キャリアアップが図れなかったり、待遇があまりよくなかったり、就職転職に苦労したことがきっかけになることが多いようです。
働きながら目指す?いったん仕事を辞める?
【歯科衛生士になるまでの生活はどうする?】
社会人から歯科衛生士を目指すには、いったん仕事を辞めて全日制の養成校に通う方法と、仕事を続けながら夜間の養成校に通う方法とがあります。
どちらがよいかは、経済状況や考え方によって異なってきますので、より自身にあった方法を選びましょう。
全日制の養成校
全日制(一般的な日中に通学する学校)の養成校は、当然高校卒業直後の若い学生が多いと言えます。
そのことに抵抗を感じたり、不安に思う方もいるようです。
しかし、学校にもよりますが、全日制の歯科衛生士養成校でも10%~20%程度は社会人経験者の学生だともいわれています。
夜間の養成校
夜間の養成校は、同じように社会人から歯科衛生士を目指す方が多く、それをよいと感じる方もいるかもしれません。
また、仕事をしながら学校に通えるため、通学によって収入が途切れる心配がありません。
日中、歯科助手として勤務をしながら夜間養成校に通う、などの形であれば、卒業後も即戦力に近い形で歯科医院からも期待してもらえそうですね。
しかし、働きながら学校に通うことは相当にハードですので、覚悟は必要でしょう。
実際、仕事と学業の両立ができずに、結局仕事を辞めてしまったり、歯科衛生士の資格取得前に退学してしまう方も少なくありません。
歯科医院にとっての「社会人経験者」
【社会人経験を活かして就職活動】
就職活動をする際に、あるいは実際に仕事をするにあたって、社会人経験者があることで有利不利はあるのでしょうか?
社会人から歯科衛生士になるメリット
社会人経験があることのメリットは、やはり新卒者よりも社会のことを知っている点でしょう。
歯科衛生士として、あるいは歯科業界の経験がなかったとしても、ビジネスマナーや接遇など、経験があるとないとではやはり違う、ということは多いでしょう。
PCの操作に慣れていることで仕事がスムーズに行えることもあると思います。
また、歯科業界は歯科医師も含めてどうしても社会経験が偏りがちですので、他業界を知っているが故の物の見方や考え方が重宝されることもあるかもしれません。
しかし、こういったことが待遇面で考慮されることはほとんどないと思いますので、注意が必要でしょう。
社会人から歯科衛生士になるデメリット
社会人経験があること自体のメリットはそれほど大きくありません。
強いてあげるとすると、「年齢による就職先の制限」と、「以前の経験が邪魔をして柔軟に衛生士業務にチャレンジできない」といったところでしょうか。
年齢については、確かに新卒歯科採用しない、20代前半までしか採用しない、といった歯科医院があることも事実ですが、そういった歯科医院はほんの一握りです。
もちろん歯科医院によってさまざまではありますが、少なくとも30代であれば歯科衛生士としての経験が皆無であっても就職先にはそれほど困らないでしょう。
未経験40代でも問題なく就職できるものと思います。
「以前の経験が邪魔をする」というのは、個人差が大きく、問題ない方には全く問題になりません。
変にプライドやこだわりを持ちすぎてしまったり、年下の先輩の助言を素直に聞けなかったり、ということがないように、謙虚に心構えをしておくことが大切です。
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