ママさん歯科衛生士必見!歯科衛生士パート求人の時給やあれこれ
【パート歯科衛生士の時給相場は?】
歯科衛生士といえば一生使える国家資格の代表格! 家庭に入って、子育てをして、パートタイムで復職する歯科衛生士さんも少なくありません。
パートタイムの求人を探す際、やっぱり気になるのは時給がいくらか、いったいいくら稼げるのか、という点ですね。
「ファーストナビ」では、歯科衛生士のパート求人について、勤務先別の時給相場やパート歯科衛生士さんの時給に対する満足度など、時給関連を中心に調べてみました。
「ママさん歯科衛生士必見!歯科衛生士パート求人の時給やあれこれ」の目次
歯科衛生士のパート求人は多い?少ない?
歯科衛生士のパート求人における時給相場
パート歯科衛生士の年収は?
パート歯科衛生士の給料(時給)満足度
パート歯科衛生士の社会保険加入状況
パート歯科衛生士の求人や時給についての豆知識
パート歯科衛生士に関する法的な決まり
歯科衛生士のパート求人を探す
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そもそも歯科衛生士のパート求人はあるの?
歯科衛生士のパート求人はある。ただし…
歯科衛生士が不足している医院が多いため。歯科衛生士は引く手あまた。
常勤はもちろん、パートでも積極的に採用したいという歯科医院も多いと言えます。
ただし、子育て中のママさん歯科衛生士など、育児・家事などの家庭との両立のためにパートでの働き方を希望する歯科衛生士さんは、
- 午前診療のみでOKの求人
- 平日のみでOKの求人
- 通勤時間を極端に短くできる求人(自宅や保育園等の近く)
という条件を共通して希望しがちで、条件を満たしている同じ求人にママさん歯科衛生士からの応募が集中する傾向があります。
ですので、実際にパートを募集している歯科医院に応募したとしても、平日の午前中はすでに枠が埋まっており、
- 午後も勤務してくれる歯科衛生士さんを探している
- 土日も勤務してくれる歯科衛生士さんを探している
- 週4日以上勤務してくれる歯科衛生士さんを探している
などといった理由で折り合わないことが少なくありません。
もし、頑張って譲れる条件があれば、週1回夕方まで入る、日曜は休みたいが土曜は出勤する、など何か一つでも受け入れられないかを検討すると、格段に好条件の求人に巡り合える可能性が高まります。
また、パートで求人を探している歯科衛生士さんは、もちろん時給も大切ですが、勤務時間や通勤時間、勤務曜日などがお子様のお迎えや家庭の事情などによって妥協できないことも多いと思います。
ですので、求人に応募する前に「週何回以上の勤務が必要なのか」、「絶対に出勤してほしい時間帯や曜日があるのか」、「パートでも残業があるのか」などの応募条件を確認しておかないと、せっかく面接や見学をして歯科医院や院長先生に好印象を持ったとしても、そもそも勤務できる条件ではないことがあとから判明するといったケースもあるのです。
それであれば、面接や見学の前に必要な応募条件をすべて確認しておけばよいのですが、面接前にあまり細かくたくさんの条件面を確認するのは気が引けますし、場合によっては印象が良くなくなってしまうこともあります。
転職エージェントのサポートを受けるという方法も
そういったケースでは「ファーストナビ」のような求人案内のサービスに登録し、担当エージェントに自分が働くうえでどうしても「譲れない条件」、「妥協できない条件」を伝えたうえで、それをかなえられる前提で応募が可能な歯科衛生士のパート求人を案内してもらうのもひとつです。
ハローワークなどでは、歯科衛生士の求人がまったくないわけではないものの、特にパートでは充実しているとは言えませんが、歯科業界に特化しているなど専門性の高いサービスであれば常勤の求人だけではなく、パートの求人も多く取り扱っていますので、自分ひとりで探すよりも条件に合った求人に出会えるチャンスは広がると思います。
プロの転職エージェントの力を借りれば、印象を害することなく条件を確認し、クリアできる求人を見つけることができる可能性もきっと高まるのではないでしょうか。
実際にパートOKの求人はどれくらいの比率なの?
歯科衛生士の求人において、「パートよりも常勤の歯科衛生士さんを募集している」という歯科医院が多いことは事実です。
逆に、常勤は募集していないけど、パートの歯科衛生士は募集しているという歯科医院は実はそれほど多くはありません。
しかし、「パートは募集していない=常勤のみ募集している」という歯科医院もそれはそれで案外少なく、歯科衛生士の募集をしている歯科医院のうち、70%近くの歯科医院ではパートもOKとなっています。
【歯科衛生士を募集している歯科医院等における募集雇用形態の内訳】
ファーストナビ歯科衛生士調べ
地域による違いは?
地域や都道府県によって、パートの歯科衛生士求人が多かったり少なかったりするのでしょうか?
どうやら、首都圏をはじめとする大都市圏では比較的パートの求人が出やすい傾向にあるようです。
しかし、新潟県、福井県、静岡県、滋賀県でもパートOKの求人比率が高い結果になっており、大都市圏だけに限った現象だとも言い切れません。
【歯科衛生士を募集している歯科医院等におけるパートOKの比率】
ファーストナビ歯科衛生士調べ
【パートOKの比率が60%以上の都道府県】
神奈川県、新潟県、静岡県、滋賀県、福井県、埼玉県、京都府、愛媛県、東京都、三重県、愛知県、富山県、青森県
【パートOKの比率が50%以上60%未満の都道府県】
宮城県、千葉県、兵庫県、岐阜県、大阪府、奈良県、福岡県、栃木県、熊本県、広島県、沖縄県、群馬県、佐賀県、岡山県
【パートOKの比率が50%未満の都道府県】
茨城県、北海道、香川県、鹿児島県、福島県、岩手県、山形県、長崎県、山口県、鳥取県、和歌山県、石川県、宮崎県、大分県、山梨県、秋田県、長野県、高知県、徳島県、島根県
どんな理由でパート勤務を選ぶ歯科衛生士さんが多いの?
歯科衛生士さんが常勤ではなく、パートという勤務形態を選ぶ理由はさまざまですが、代表的なものとしては以下のような理由があげられます。
家庭の事情があり、パートでしか働くことができない(常勤で働けない)
- 子どもを保育園に預けている間だけ働きたい(勤務時間や勤務曜日に制限がある)
- 配偶者やパートナーと休みをあわせたかったり、先に帰ってきておきたい(勤務時間や勤務曜日に制限がある)
- 家庭との両立を考えると週5日も働くのは厳しい(勤務日数に制限がある)
- 家族が仕事よりも家庭を優先することを望んでおり、それほど多く働くことができない(勤務時間、勤務曜日、勤務日数に制限がある)
プライベートを充実させたいので、パートで勤務したい
- 習い事に通いたい(勤務時間や勤務曜日に制限がある)
- 特定の趣味などのために時間を確保したい(勤務時間、勤務曜日、勤務日数に制限がある)
- 大きな連休をとって海外旅行などに行きたい
その他の理由によってパート勤務を希望している
- 他の仕事と掛け持ち勤務しているので多くのシフトには入れない(勤務曜日や勤務日数に制限がある)
- あまり責任の大きな仕事を望んでいない
- 体力面や体調面などの問題があり、週5日働くのは厳しい(勤務日数に制限がある)
歯科衛生士のパート求人の時給相場は?
地方によって時給相場は変わってきますが、全体としては1100円~1300円の間がパートの歯科衛生士求人の時給相場と言えそうです。
【パート歯科衛生士における勤務先別の時給】
※日本歯科衛生士会「平成27年 歯科衛生士の勤務実態調査報告書」より一部抜粋
※回答者のみについて編集
900円未満 | 1100円未満 | 1300円未満 | 1500円未満 | 1700円未満 | 1700円以上 | |
---|---|---|---|---|---|---|
全体(パートのみ) | 2% | 22% | 32% | 24% | 12% | 8% |
歯科診療所 | 2% | 21% | 33% | 25% | 12% | 7% |
病院 | 3% | 24% | 36% | 18% | 13% | 6% |
障がい者歯科診療所 | 0% | 15% | 27% | 25% | 17% | 16% |
行政 | 3% | 27% | 24% | 26% | 9% | 11% |
歯科衛生士養成機関 | 3% | 6% | 24% | 21% | 6% | 40% |
企業(歯科診療) | 0% | 0% | 20% | 40% | 20% | 20% |
企業(歯科以外) | 0% | 14% | 57% | 14% | 14% | 0% |
検診 | 4% | 34% | 17% | 21% | 9% | 15% |
社会福祉施設 | 0% | 22% | 33% | 11% | 11% | 22% |
介護保険施設 | 4% | 25% | 29% | 19% | 15% | 8% |
地域包括支援センター | 19% | 19% | 44% | 6% | 12% | 0% |
その他 | 5% | 18% | 18% | 18% | 18% | 23% |
歯科診療所
多くの歯科衛生士は歯科診療所(=歯科医院)での勤務経験がありますので、パート求人についても最もイメージがつけやすいかもしれません。
パートであれ常勤であれ、歯科衛生士の求人としては歯科医院が圧倒的に多いため、全体の比率と歯科診療所(歯科医院)との比率はほど同じ形になっています。
時給相場としては、時給1300円未満の比率が最も高くなっています。
病院
病院のパート求人数そのものは決して多いわけではないのですが、病院では歯科の外来日数が限られていることが多く、実は常勤の歯科衛生士求人が少なく、逆にパートの方が多いという傾向があります。
時給の相場としては病院も歯科診療所とほとんど同じ形の比率です。
同じ医療機関ということで、パートの時給相場が近しくなっていることがわかります。
障がい者歯科診療所
あまり多くは見かけられない障がい者歯科診療所。
そもそもの事業所数が少ないため、常勤、パートといった雇用形態に関わらず求人は決して多くはありません。
障がい者歯科診療所は、一般的な歯科診療所よりも若干時給が高い傾向にあるようです。
時給900円未満での募集が調査の中においては0件であったようです。
業務の特殊性からある程度の歯科衛生士としての経験なりスキルなりが求められる、その分時給が高くなっているのかもしれません。
行政
レア求人として歯科衛生士に人気の高い行政の求人。
病院と同様に常勤よりもパートの方が求人の募集が多いという特徴があります(そのうえで求人数自体は少ないですが)。
行政は時給900円未満の比率も時給1700円以上の比率も若干全体よりも高く、全体や一般歯科医院におけるボリュームゾーンである時給1100円未満の比率が低い結果になっています。
行政ごと(あるいは歯科衛生士個人ごと)に時給のばらつきが大きいことがうかがえます。
歯科衛生士養成機関
歯科衛生士養成機関は時給1700円以上の比率が他の勤務先よりもとびぬけて高いことが特徴です。
総じて時給は高め、と言うことができるでしょう。
ある程度の経験やコミュニケーション能力、事務処理能力なども求められ、仕事の難易度も高いことが高い時給に反映されているようです。
企業(歯科診療)
一般の歯科医院に比べて時給が高い傾向にあるようです。
時給1500円未満(時給1300円以上)よりも高い部分の比率が最も高い勤務先です。
その分人気は高く、企業の求人はそうそう募集がでることはありません。
また、珍しく募集が出た求人はあっという間に多くの応募が集まり、すぐになくなってしまうことに加えて倍率も非常に高くなりがちです。
企業(歯科以外)
歯科診療ではない企業でのパート歯科衛生士は比較的時給が安いようです。
調査の中においては1700円以上の時給の求人はなかったようです。
なお、一方で900円未満の時給の求人もないようです。
また、時給1300円未満の比率が過半数であり、圧倒的なボリュームゾーンになっています。
検診
検診も比較的パートの比率の高い求人であると言えるかもしれません。
検診は全体としてはあまり時給の高くない部類の勤務先と言えます。
時給900円未満の求人、時給1100円未満の求人ともに他の勤務先よりも高い比率となっています。
しかし、時給1700円以上の高時給の求人も一定比率ではあるようですので、こういった求人はかなり人気を集めそうです。
社会福祉施設
社会福祉施設は、老人福祉施設や児童福祉施設など、社会福祉法に定められた事業を運営する施設です。
歯科医院や病院と大きく時給の比率が違うわけではなさそうですが、どちらかと言えば時給は高めでしょうか。
調査の中においては900円未満の時給の求人はなかったようです。
介護保険施設
介護老人保健施設(老健)などの介護保険施設では社会福祉説と比較すると時給は安めの傾向と言えそうです。
歯科医院や病院と大きく時給の比率が違うわけではありませんが、時給900円未満の比率は若干高めです。
いわゆる介護施設における歯科衛生士の求人は、この介護保険施設でのパート求人が最も多いと思われます。
地域包括支援センター
地域包括支援センターでの歯科衛生士の求人はそうそうあるものではありませんが、他の勤務先と比べて時給は安めです。
時給900円未満の比率が他の勤務先よりも圧倒的に高く、時給1700円以上の求人は調査の中においてはありません。
時給1300円未満の比率がかなり高いことが特徴です。
その他の勤務先
上記に分類されない勤務先においても多少なりとも歯科衛生士のパート求人があるようです。
時給はさまざまであり、幅広い時給における求人が出ているようです。
パート歯科衛生士さんたちは、結局どれくらい稼いでいるの?
月給や年収よりも、時給で求人や働き方を判断されることの多いパート歯科衛生士ですが、実際に年収でみるとどのくらいの収入となっているのでしょうか。
【パート歯科衛生士の年収】
※日本歯科衛生士会「平成27年 歯科衛生士の勤務実態調査報告書」より一部抜粋
※回答者のみについて編集
いわゆる「扶養の範囲内」として、年収130万円未満で働くパート歯科衛生士さんがパート全体の60%強を占めています。
家庭をメインにしつつ、仕事も短時間行うことで、家庭と仕事を両立させている歯科衛生士さんが多くいる結果であると言えるでしょう。
しかし、パートで年収300万円以上を稼いでいるという歯科衛生士さんも6%いらっしゃいます。
年収300万円といえば、常勤の歯科衛生士と遜色ないと言える金額です。
(地方によっては常勤でも年収300万円を超える求人を見つけることは簡単ではありません!)
ある程度時給が高いことに加え、常勤に近いくらいの勤務時間をこなしているという歯科衛生士さんなのでしょうか。
中には、複数の歯科医院を掛け持ちで勤務して、常勤以上に働いている分稼ぎも多いというパート歯科衛生士もいるのかもしれませんね。
フルタイムパートの歯科衛生士
フルタイムパートという言葉を聞いたことはあるでしょうか?
フルタイム=常勤並みの勤務時間を働いている、パート勤務の方のことです。
どれくらい働けばフルタイムと呼ぶかの明確な決まりはありませんが、一般的には社会保険が適用となる週30時間以上の勤務をしているかどうかで判断することが多いようです。
なぜ、フルタイムパートで働く歯科衛生士がいるの?
週30時間も40時間も働くことができるのであればそもそもパートではなく常勤で働けばいいのに、と思う方もいるかもしれません。
フルタイムパートで働く歯科衛生士さんの多くは、「常勤並みに働きたい(稼ぎたい)」けど、「常勤では働くことができない理由がある」という方たちです。
では、「常勤では働くことができない理由」とは具体t系にどのようなものなのでしょうか?
もちろん勤務先の歯科医院の規定によるのでしょうが、よくある理由としては
- 保育園の関係や習い事などで特定の曜日の勤務ができないなどの勤務曜日の制限がある
- 残業ができない、○時以降の勤務ができないなどの勤務時間の制限がある
- 期間限定で働いている
- 歯科医院(院長)のポリシーで常勤では雇用しない、あるいは初めの○か月はパート勤務などの決まりがある
- 子どもの夏休みなどに長期休暇を取らなくてはいけないことがある
などがあげられます。
逆に、本人の勤務できる曜日や時間などの制限があっても、その上で常勤雇用をしてくれる歯科医院があった場合、このような歯科衛生士さんはパートではなく常勤で働くという選択をすることもあります。
フルタイムパートで働く歯科衛生士のデメリット
では、フルタイムパートで働くことによって、常勤で働くよりもデメリットを感じることはあるのでしょうか。
これも勤務先の歯科医院の規定によるのですが、よくあるものとしては
- 同じ時間だけ働いても常勤の歯科衛生士よりも給料が安い
- 昇給がない(常勤の歯科衛生士よりも昇給幅が小さい)
- 休みが多い月の給料が少なくなる
- ボーナス(賞与)がない、少ない
- 退職金がない
- 交通費が支給されない
などがあげられます。
金銭的な報酬に集中しているということが特徴的ですね。
パート歯科衛生士さんたちは、給料に満足しているの?
「満足」・「やや満足」を合計すると、約75%のパート歯科衛生士は給料にある程度満足しているようです。
常勤もに比べて、「満足」・「やや満足」を合計すると70%弱がある程度は満足しているという結果ですので、思いのほか?世の中の歯科衛生士さんは給料に満足しているのかもしれませんね。
どちらかと言えば、常勤と比較してパートの方が少し給料に対する満足度が高い傾向にあるようです。
さらに、「非常に不満」と回答している歯科衛生士さんの割合はパートで3%、常勤で6%と、倍の差が出てきています。
これもひとつの特徴と言えるのかもしれません。
【雇用形態別歯科衛生士の給与満足度】
※日本歯科衛生士会「平成27年 歯科衛生士の勤務実態調査報告書」より一部抜粋
※回答者のみについて編集
パート歯科衛生士の社会保険事情
パートでも社会保険に入りたい、という歯科衛生さんもいらっしゃるでしょう。
歯科医院はそもそも一般企業と比較して健康保険や厚生年金の加入率が高くありません(特に厚生年金の加入率は低いと言えます)ので、パートであればなおさら、、というところもあるのですが、週の勤務時間と社会保険加入の目安についてご案内します。
労働保険について
労災保険、雇用保険をあわせて労働保険と呼びます。
労働保険についてはほとんどの歯科医院が加入しています。
労災保険について
労災保険については、常勤かパートかに関わらず、全職員を加入させなければなりません。
よって、パートの歯科衛生士であっても、雇用されて勤務する以上は原則として全員加入します。
パート歯科衛生士であっても労災の加入がない場合には、ワケありの歯科医院である可能性もありそうです。
雇用保険について
雇用保険については、週の労働時間が20時間以上であれば通常加入となります。
パートの歯科衛生士の場合は、どのようなシフトで勤務するかによって変わるということになります。
また、雇用保険の加入には一定期間雇用される見込みがあるかどうか、といった条件も加わります。
しかし、これはあくまで加入させる義務の話ですので、週の勤務時間が短くても全職員を加入させるという歯科医院もあるかもしれません。
健康保険・厚生年金について
健康保険と厚生年金は原則としてセットで加入するものです。
しかし、歯科医院には「歯科医師国保」という特殊な健康保険への加入が多く、健康保険(歯科医師国保)には加入しているものの厚生年金には未加入、というケースがかなり多いという特徴があります。
健康保険について
常勤職員(正社員)の3/4以上の勤務をするパート職員に対しては健康保険の加入義務が発生します。
一般的には週の勤務時間を40時間にしている企業、歯科医院がほとんどですので、週30時間以上の勤務をするパート歯科衛生士が対象、というのが目安です。
常勤職員の3/4というのは、1日の所定労働時間と1か月の所定労働時間それぞれで判断します。
厚生年金について
厚生年金の加入条件等については、原則健康保険と同じです。
しかし、歯科医師国保加入の歯科医院である場合、そもそも常勤も含めて厚生年金の加入対象となっていないケースがあります。
知っておきたい!歯科衛生士パート求人の時給やあれこれ

【歯科衛生士のパート求人についての疑問】
時給の幅、○円~○円って結局いくらもらえるの?
パートの求人票の時給の欄には「時給1000円~1500円」、「時給1100円以上」、「時給は応相談、経験や前職を考慮し決定」など、いろいろな記載がされています。
「この求人、時給高そうなことが書いてあるけど、実際に自分だったら時給がいくらになるんだろう」そんなことを考えたことのある方も多いことと思います。
しかし、実際には応募するまで、下手をすると入職するまでわからない、というケースも少なくありません。
時給の確認タイミング、理想は応募前、少なくとも内定受諾時には確実に
時給がいくらになるのかによって応募するかしないかが異なることも当然ありますので、理想としては応募前の段階で時給がわかっていることです。
しかし、面接もする前から時給の確認をすることは難しいですので、少なくとも「内定をもらうタイミング」には確認しておきましょう。
面接後、時給の話をせずに「内定です、いつから来れる?」などと話が進んでいき、時給は「きっとこれくらいだろう」とあいまいなままにしてしまう歯科衛生士さんもいます。
初出勤時などに初めて時給を提示され、想像よりも安かった、、となっては困りますよね。
歯科医院から内定をもらい、「こちらの歯科医院にお世話になります」と受諾の返事をするタイミングで、時給について確定させておきましょう。
もし、院長先生や担当者から時給についてのはっきりした説明がなかった場合、自分から時給の確認をすることは決して失礼なことではありません。
「ちなみに時給はいくらになるのでしょうか」としっかり確認しておくべきです。
面接を受ける前に確認しておきたい場合には、事前に履歴書を送って確認してもらうのがよいでしょう。
また、ファーストナビに登録して、担当のエージェントに確認してもらうことが最も確実な方法だと思います。
求人に時給の幅がある場合でも、もっとも低い金額になる可能性が高い
仮に「時給1000円~1500円」という歯科衛生士の求人が出ていた場合、多くの歯科衛生士さんは「じゃあ私は1200円くらいかな」、「1100円くらいはもらえるのかな」と考えます。
しかし、「実際にはスタートは1000円、やってみて仕事ができれば上げていきます」というパターンが最も多いので注意が必要です。
時給の希望をしっかり伝えることができなければ、その可能性はより高くなります。
特に、「時給1000円~1500円」の求人で最初から1500円の時給が出ることはそうそうありません。
時給にこだわって求人を選びたい場合には、ご自身で交渉するのもひとつですが、ファーストナビなどのエージェントに間に入ってもらいましょう。
「これくらいの経験があって、時給の希望が○○円以上の歯科衛生士さんがいますが、検討可能ですか?」
といった具合に確認や交渉をしてくれますので、蓋をあけたら思ったよりも時給が安かった、という結末を回避できます。
パート歯科衛生士の昇給は?
多くの歯科医院では、パートの歯科衛生士について昇給(時給アップ)の決まりを明確にはしていません。
「仕事に慣れたら」、「一人前の仕事を任せられるようになったら」などと、どうしても条件があいまいになりがちです。
また、中にはパートの歯科衛生士の昇給がまったくないという歯科医院もあります。
実際に働いているパートの歯科衛生士さんの昇給についての実績を確認するのがよいでしょう。
常勤になることはできる?
パートで働く歯科衛生士さんの中には、子供が小さいのでパートで働いているけど、落ち着いたらまた常勤で働こう、と思われている方もいます。
常勤になりたいと思ったタイミングで、歯科医院としての募集状況が合っていれば問題ないと思いますが、タイミングによっては「常勤で働いてもらうほどの仕事がない」ということもあり得ます。
実際に、ファーストナビのご登録者にも「パートから常勤に変えたいが、今の歯科医院では常勤になれないので」という理由で転職を考えている歯科衛生士さんもいらっしゃいます。
当然常勤になれるものと思っていて、それが叶わないと急にわかると困りますので、常勤への勤務形態の変更を検討している場合には、早めに勤務先の院長先生に相談しましょう。
パート歯科衛生士に関係する法律

【パートについても法律で規定されている】
パートタイムで働く労働者(法的には短時間労働者)については、その定義や差別的な取り扱いの禁止、通常の労働者(フルタイム)への転換を推進するためなどの目的で「短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律」(いわゆるパートタイム労働法)という法律が制定されています。
歯科衛生士に限らずですが非正規雇用の増加とともに社会的な関心が高まったこともあり、2007年に大きな改正が行われたことも話題になりました。
正社員歯科衛生士と比較して不当な扱いを受けているなどの不安がある場合には、こういった法律をチェックしてみてもよいでしょう。
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