歯科衛生士にとって担当制の歯科医院求人とは?

担当の歯科医師

【担当制の歯科医院で働きたいという歯科衛生士も多い】

近年、歯科衛生士の担当制を取り入れている歯科医院が増えていると言われています。

また、歯科衛生士さんも転職する際に担当制を取り入れている歯科医院を希望するケースもあります。

担当制かどうかは歯科衛生士の勤務や仕事内容、求人の条件などにどのような影響を与えるのでしょうか。

「歯科衛生士にとって担当制の歯科医院求人とは?」の目次

そもそも担当制って何?
患者にとって担当制のメリットとは?
患者にとって担当制のデメリットとは?
結局担当制は良いの?良くないの?
歯科衛生士にとって担当制のメリットとは?
歯科衛生士にとって担当制のデメリットとは?
担当制歯科医院の歯科衛生士求人
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担当制とは何か

担当制の歯科医院とは、文字通り、患者さんそれぞれに対して担当の歯科衛生士が付き、毎回同じ歯科衛生士に対応させる歯科医院のことです。

患者側から歯科衛生士を指名するということはそうそうないでしょうが、美容院やエステサロンなどのようなイメージと言ってよいでしょうか。

患者にとってのメリット

患者にとってのメリット

【担当制であることは患者にとってもプラス?】

歯科衛生士が担当制になることで、患者にとってはどのようなメリットがあるのでしょうか。

変化に気づいてもらいやすい

毎回同じ歯科衛生士が口腔内を見てくれることで、歯周病などの歯科疾患や口腔内の状況などの小さな変化にも気づいてもらいやすくなります。

信頼関係が醸成される

場合によっては長い期間において、何度も担当歯科衛生士と患者とが顔を合わせてコミュニケーションをとることになるため、お互いの信頼関係が醸成されやすいとう利点もあります。

患者にとっても、やはり初対面よりも何度か会って勝手を知っている担当歯科衛生士の方がいろいろ相談しやすいと感じることも多いでしょう。

患者にとってのデメリット

患者のデメリット

【実は担当制がデメリットとなることも】

逆に、担当制であることが患者にとってデメリットになることはあるのでしょうか?

スケジュールが調整しづらい

担当制ではない歯科医院であれば、基本的に患者の来院可能なタイミングのみで次回の予約を取ることが多いでしょう。

しかし、担当制となれば、担当歯科衛生士の勤務予定がある日にちでの予約が原則となりますので、予約のスケジュール調整に制限が増えてしまうことになります。

もちろん、担当歯科衛生士の出勤予定がない日でも患者が望めば(かつ診療自体は予定されていれば)予約、来院することはできるでしょう。

しかし、それでは担当制の良さが失われてしまうので、やはり担当歯科衛生士が出勤できる日からスケジュールを選ぶ方がよいでしょう。

相性が悪いとつらい

医療従事者と患者とはいえ、人間的な相性があることも事実です。

美容院などでも同様だと思いますが、ついた担当が「なんだか自分と相性が良くなさそう」だな、と思うと自然と足が遠のいてしまうものです。

「担当を変えてほしい」と一言いえば変更は可能でしょうが、実際にはなかなか言いづらいものです。

結果として他の歯科医院に通院するようになればまだ良いのですが、メンテナンスや予防歯科の習慣が失われることにつながってしまうと非常に残念ですね。

担当歯科衛生士が技術的に劣る場合も

当然ながら、同じ歯科医院に勤めている歯科衛生士でも、技術が完全に平準化されているとは言い切れません。

歯科医院によっては、技術の高い歯科衛生士と、残念ながら相対的に技術の低い歯科衛生士の差がかなり大きい、ということもあるでしょう。

そのこと自体は仕方がない部分もあると思いますが、いざ自分の担当になった歯科衛生士が技術的に劣っていると感じてしまった場合には、良く思うことはできないということも無理はないでしょう。

メリット・デメリットはどちらが大きい?

担当制が患者にとってメリットのある制度となるかどうかは、まさしく、患者本人と歯科衛生士によると言えるでしょう。

相性が悪かったり、技術に懸念の大きな歯科衛生士が担当してしまうとデメリットの方が大きくなってしまいますが、うまくパートナーとして付き合っていくことができれば大きなメリットが得られると思います。

歯科衛生士にとってのメリット

歯科衛生士にとってのメリット

【担当制の歯科医院を希望する歯科衛生士は増加傾向に】

歯科衛生士にとっては、担当制の歯科医院で働くことや求人に応募することにどのようなメリットがあるのでしょうか。

キャリアアップにつながる

担当制であれば、ひとりの歯科衛生士がひとりの患者さんに一通りのメンテナンスを行うことになりますので、当然、一通りの経験を積むことができます。

このことによって、スキルアップやキャリアアップにつなげることができるでしょう。

やりがいを感じやすい

予防にせよ治療にせよ、その場その場の関係だけでは、どうしてもその後どうなったのか、治療の結果はどうだったのか、などといったことが気になってしまうことがあります。

その点、担当制の歯科医院であれば継続して患者さんの経過を見ることができ、改善の進捗やQOL(生活の質や生活の豊かさ、充実具合)の向上などを見ていくことがやりがいにつながりやすいでしょう。

歯科衛生士にとってのデメリット

歯科衛生士のデメリット

【デメリットやリスクについてもしっかり理解しておこう】

一方で、歯科衛生士にとって担当制の歯科医院で働くことや求人に応募することのデメリットにはどんなものがあるのでしょうか。

勤務シフト変更がしづらい

担当制でなくても歯科衛生士の勤務シフトを簡単に変えることができる歯科医院は稀でしょう。

しかし、担当制の歯科医院で、担当患者の来院予定があるとなれば尚更、勤務シフトの変更は困難となります。

担当患者との相性

患者側が担当歯科衛生士との相性の良しあしを感じることと同様に、歯科衛生士も人間ですから、相性が良いとは感じられない患者を担当することがあります。

担当制ではなくても当然このようなことは起こるのですが、ことさら担当となると、正直ストレスを感じてしまうということも起こりえるでしょう。

また、相性や技術的な不満などから担当変更を患者側から希望されることもあります。

こういった場合には、やはり心情的には良い気持ちはしないものですね。

採用ハードルが高い

一概には言えませんが、担当制の歯科医院の歯科衛生士求人は採用ハードルが高めであるという傾向があります。

スキルが未熟であったり、経験が不十分である歯科衛生士には、やはり患者を担当させることは難しいのでしょう。

歯科衛生士の求人について

求人の特徴は

【歯科衛生士の求人における特徴は?】

担当制の歯科医院は歯科衛生士の採用ハードルが高めであることは前述のとおりですが、それ以外には担当制であることが、歯科衛生士の求人、募集についてどのような影響を与えるのでしょうか。

給与は高め?

歯科衛生士に求めるものが高いため、給与相場は少し高めだと言われています。

しかし、正直そこまで顕著な差があるとは言えないと思われます。

パートの求人が出にくい

担当制の歯科医院では、パートの歯科衛生士求人は常勤の求人に比べて出づらいという傾向があります。

仮にパートの求人があったとしても、パート歯科衛生士については担当患者はつけず、歯科医師のアシスタント中心等といった求人が多いようです。

固定シフト中心?

歯科医院に通う患者は、同じ曜日に通う傾向があるため、歯科衛生士の勤務シフトについても固定曜日での勤務シフトになりやすいようです。

しかし、もちろんすべての担当制歯科医院が固定曜日であるわけではなく、さまざまな勤務シフトを組んでいる歯科医院もあります。

メンテナンスがメイン業務

担当制の歯科医院で勤務する歯科衛生士のメイン業務は担当患者へのメンテナンス業務になります。

もちろん、どの程度担当患者を持つか、歯科医院として予防やメンテナンスの患者の比率がどの程度かといったことによって変わりますが、相対的には歯科医師のアシスタント業務やいわゆる歯科衛生士業務ではない仕事の比率は低くなる傾向にあるでしょう。

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監修者:藤多久仁子

歯科衛生士 (2009年免許取得)

キャリアエージェントとしての勤務経験もあり、歯科衛生士の転職サポート実績も多数。

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