2016年08月2日

TBI(てぃーびーあい)について

TBIとは

TBI(ティービーアイ)は、「トゥース・ブラッシング・インストラクション」の略であり、歯磨き指導のことを指します。
歯の治療、特に歯周病治療に関していえば、歯磨きはとても大切な過程であり、治療はブラッシングに始まりブラッシングに終わるともいわれています。
しかし、ブラッシングの指導を嫌がる患者やブラッシングをおざなりにしている人は多いものです。

TBIの目的

毎日の歯磨きをしていないという人は少ないものですが、歯周病患者は一向に減っていないと言われています。
まず、TBIではTBIの目的とブラッシングの重要性を伝えることから始まります。

歯磨きをしていても、正しく磨けているとは限りません。
そのため、プロのブラッシング指導によって正しい磨き方を身につけて、自宅でのセルフケアの技術を一人ひとりがアップさせていく必要があります。

TBIでは、歯磨きの指導を行うとともに、自分ではセルフケアが難しい磨き残しをフォローし、実際に正しい磨き方でブラッシングを行ってみせることで、その仕上がりの爽快感を実感してもらうこともあります。

TBIを行う術者

TBIを患者に対して行うのは、ほとんどが歯科衛生士です。
歯磨き指導は歯科衛生士の大きな役割のひとつであり、歯周病治療を患者と二人三脚で行うための架け橋となります。
歯科衛生士の歯磨き指導のアプローチによって、その後の患者の歯周病治療へのモチベーションが変わることもあるほど、重要な役割です。

人によっては歯磨き指導をされることを無駄だと考えたり、面倒がって嫌がることもありますが、適切なアプローチで患者の気持ちを「やってみよう!」という気にさせなければいけません。

TBIの実践

TBIを行うにあたっては、まず、歯磨きの実践指導の前に「歯ブラシについて」も考えることが必要となります。
実はこの自分に合った歯ブラシを選択する技能を身につけてもらうことも、TBIの重要な指導の一つです。

次に正しいブラッシングについて教えていきます。
ブラッシングでは、一本ずつに意識を向けて、さまざまなアプローチの方法で磨き上げます。
歯と歯茎に対してブラッシングをして、歯周ポケット内の掃除をすることができるのが、「バス法」です。
バス法では歯ブラシを歯と歯ぐきの境目に対して45度の角度で当てて、細かく振動させるように磨くのがポイントで、歯周病予防や治療に効果的な磨き方と言われています。

また、スクラッピング法も歯と歯茎の間に良い影響を与えられる方法です。
バス法とは違い、歯と歯茎に対して直角に歯ブラシの毛先を当てて、やはり小刻みに動かします。
歯周病予防はもちろんのこと、歯と歯の間の歯肉炎の予防にもなります。

まとめ

TBIによる歯周病への影響は大変大きいものですが、日本では患者本人や歯科医療に関わっていない人の認識・重要性はあまり高くありません。
そのため、歯磨き指導に当たる歯科衛生さんにとっては大変難しい作業となることも多いのですが、歯科医療の一環として重要なTBIを広める歯医者さんは増えているようです。

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