歯科衛生士必見!厚生年金加入は得ってホント??
【かつては厚生年金のメリットが大きかったが。。。】
歯科衛生士さんが就職活動をする際に、求人を見るポイントの一つが福利厚生です。
「社会保険完備」の歯科医院は非常に少なく、特に歯科医師国保に加入している歯科医院では、厚生年金に加入していないケースが多いと言えます。
また、健康保険、厚生年金のどちらにも加入していないという歯科医院も少なくありません。
そういった現状もあり、「厚生年金加入の歯科医院」は非常に希少な求人で、人気も高く、少々給料が下がったとしても、厚生年金に加入できる歯科医院での就業を望む歯科衛生士さんもいらっしゃいます。
しかし、年々厚生年金の掛け金は上がっていき、年金は近い将来破たんするという報道も多くされています。
いったい、「厚生年金加入の歯科医院」は本当にお得な求人といえるのでしょうか?
「歯科衛生士必見!厚生年金加入は得ってホント??」の目次
「何事もなければ」お得と言えそう
就職先の必須条件にするべきではない?
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年金制度に何事もなく、自分自身も長生きできれば、厚生年金に加入するメリットはある
【厚生年金の恩恵を受けられる可能性もある】
厚生年金が今まで通りに機能することができれば、掛け金以上の年金を受け取り、メリットを享受することができるでしょう。
しかし、多くの報道で指摘されているとおり、厚生年金は世代別に損をする世代と得をする世代がはっきりとわかれてしまい、現在厚生年金を払っている世代が、払った以上の年金を受け取ることは現実的に難しいようです。
ポイントになるのは「厚生年金の財源は本当に枯渇しないのか(制度自体が破たんしてしまうことはないのか)」、「払った以上に受け取る年齢まで生きられるのか」という点です。
もしも、厚生年金の制度が、自分自身が年金を受け取る時代まで維持され、なおかつ、払った以上に受け取ることができるまでもらい続ける(生き続ける)ことができれば、年金を多く払い、多くもらうという厚生年金のシステムは個人的にもプラスに働くでしょう。
そもそも、厚生年金は国民年金とどう違うの?
実は厚生年金とは、国民年金にも加入したうえで、追加の年金を支払い、追加の年金を受け取るという仕組みです。
ですので、国民年金に入らずに厚生年金に入るということはできませんので、国民年金に加入or国民年金+厚生年金にも加入という選択になります。
なお、国民年金に加入することは義務ですので、基本的には加入しないという選択肢はとってはいけないのですが、年金制度への不信感やワーキングプアの問題などもあり、加入率は60%を下回っていると言われています。
また、国民年金は個人がすべて負担し、厚生年金は勤務先との折半になりますので、将来年金がちゃんともらえるという前提に立てば、加入したほうが支払いに対しての給付が多くなります。
年金制度は本当に破たんしないの?
将来のことをはっきり言い当てることは難しいですが、ある試算では厚生年金は2033年、国民年金は2037年に財源が枯渇するとも言われています。
※社会保障論が専門の学習院大学・鈴木亘教授による(ニュースサイトより出典)
また、厚生年金基金が年金の積立金の運用で損失を出しており、10年以内に財源が枯渇する可能性のある基金も複数あることが厚生労働省の調査発表により明らかになっています。
もし、本当に財源が枯渇してしまった場合には年金が給付されるというシステムそのものが破たんしてしまう可能性は十分にあると言えるでしょう。
そのうえで、本当に年金制度が破たんしてしまう場合には、国民年金よりも先に厚生年金の財源が枯渇し、破たんすると言われています。
年金制度が維持されたとしても、払った以上の給付を得られるの?
いくら年金を払い、いくら受け取るかは厚生年金に加入しているか否かだけではなく、加入の期間や払った金額(その間の収入)、何歳でもらい始めて何歳で亡くなるか、など多くの要素に左右されますので、はっきりと断言することはできません。
しかし、高度成長期に大盤振る舞いの制度を設計してしまったことや、日本の少子高齢化によって、いわゆる「もらい得世代」と「払い損世代」に分かれてしまい、現在年金を払っている方の多くは「払い損」となってしまうことは避けられなさそうです。
また、現在の年齢が若ければ若いほど損が大きくなってしまうと考えられています。
なお、「もらい得世代」と「払い損世代」の境界線は1950年生まれから1960年生まれだと言われています。
1990年台生まれの世代では、40年間厚生年金を払い、平均寿命まで生きると2000万円以上損をすることになるとの計算もあります。
【生まれた年代別の厚生年金の損得】
厚生年金に加入している歯科医院は本当に「お得」なのか
【歯科衛生士の求人上ではあまりこだわり過ぎない方がよさそう】
年金制度が今後どうなっていくのかははっきりとわかりませんし、破たんしないに越したことはありません。
しかし、「厚生年金加入=お得」、「厚生年金加入=将来も安心」という神話はすでに崩れてしまっていると考えている方も多いでしょう。
厚生年金に加入している歯科医院を敬遠するとなるとさすがに極端かもしれませんが、給料などの他の条件よりも優先順位を上げたり、厚生年金に加入していることを絶対条件として求人を探していくことについては、再度考えてみる必要があるのかもしれませんね。
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