就活中の歯科衛生士必見!内定を勝ち取る面接テクニック
【面接対策をしっかり行って内定を獲得しよう】
新卒の就職活動でも、中途の転職活動でも、歯科医院における歯科衛生士の採用・不採用は、面接において決定するというケースがほとんどです。
もちろん、履歴書の書き方や応募時の電話対応に問題があったり、年齢や経験が歯科医院の求めるものと違っていたり、転職回数があまりに多くて敬遠されてしまったりと、面接前の段階で不採用になってしまうことも多いと思います。
※履歴書の書き方や、応募時の対応の注意点などについては履歴書についての関連コンテンツをご確認ください。
実は、多くの歯科医院は、(多少求める人物像と異なっていても)まずは会ってみて面接で判断する、という考え方をしているように思います。
もちろん、すべての歯科医院が「まずは面接」をするわけではありません。
しかし、面接に進んだからといって、書類選考に通過した=採用される可能性が高い、と考えるのは早計です。
歯科衛生士は有効求人倍率が高く、いわゆる人手不足の職種ですので、他の職種の就職活動に比べればもちろん採用されやすいのですが、面接の結果、不採用になることも決して珍しくはありません。
しっかりと面接対策・面接準備を行い、内定を勝ち取れるように事前に準備しておきましょう!
「就活中の歯科衛生士必見!内定を勝ち取る面接テクニック」の目次
面接対策としての身だしなみ
面接はどのように進むの?
内定をもらうことで就職活動を有利に
面接場所やアクセスは必ず事前にチェック!
「就活中の歯科衛生士必見!内定を勝ち取る面接テクニック」の関連コンテンツ
まずは身だしなみからチェックしましょう
【身だしなみを整えて第一印象アップ!】
面接にあった服装とは?
言うまでもなく、もっとも無難な選択肢はスーツ、さらに言えばリクルートスーツです。
特に新卒の就職活動であれば、リクルートスーツを着ている方が確実に印象がよいと思います。
ただし、歯科衛生士は通常スーツを着て仕事をするわけではありませんので、スーツを持っていないという歯科衛生士さんも多いと思います。
そういった場合には、白系のシャツやブラウスに、紺、グレー、黒などのジャケットを着用するのがよいでしょう。
下はヒザ丈のスカートかフルレングスのパンツを合わせましょう。短すぎるスカートは面接には不向きです。
派手な色の服や柄の目立つものは避けます。
ジーンズなどのカジュアルすぎる服装も避けた方が無難です。
また、清潔感が大切ですので、久々にクローゼットから引っ張り出したスーツが汚れていたり、しわが寄っていたり、色があせていたりしないように、予め着ていく予定の服は確認しておきましょう。
靴は黒系のパンプスが良いと思います。
ブーツ、ピンヒール、サンダルなどは避けた方がよいでしょう。
汚れた靴はもちろんNGです。
また、派手なアクセサリーも面接には不要です。
面接にあったメイクとは?
派手すぎるメイクは避け、ナチュラルメイクにしましょう。
ラメ入りのベースメイクや、つけまつ毛はNGです。
チークが濃かったり、リップが鮮やかすぎるのも面接での印象は良くなりません。
清潔感があり、元気で健康的に見えるメイクをこころがけましょう。
逆にノーメイクにしてしまうと、場合によっては不健康に見えることもありますので、ある程度は自然なメイクができるようにしましょう。
面接にあった髪型とは?
面接に適した髪の色
髪の毛の色は黒、または自然な茶色にします。
明るい髪の色の場合には、自然な色に染めなおすことをおススメします。
ヘアカラーの番号で言うと、歯科衛生士などの医療・歯科業界では一般的に髪の色は「7番まで」を上限とする事が多いと言われています。
ショートヘアの場合
ショートヘアの場合には耳が隠れている髪型よりも、サイドの髪の毛を耳にかけて、耳を出した方が明るく健康的な印象になります。
ショートヘアに限りませんが、前髪は眉毛にかかる程度にします。
髪が目にかかっていたり、顔が隠れてしまうような髪型は清潔感、健康的な印象双方にマイナスになってしまいます。
ミディアムヘア・ロングヘアの場合
ミディアムヘアやロングヘアの場合には、清潔感を出すために後ろで束ねましょう。
髪の毛が肩にかかってしまう場合には束ねた方がよいと思います。
また、サイドの髪の毛をおろしている髪型は清潔感に欠けると思われる場合があるので避けます。
しっかりと顔が出る髪型にしましょう。
サイドで束ねる髪型はカジュアルすぎますし、聡明な印象を与えづらいので面接には向いていません。
スーパーロングヘアの場合
歯科衛生士は医療従事者ですので、あまり髪の毛が長すぎる髪型は避けた方がよいという意見もあります。
スーパーロングヘアの場合はそもそもカットをするということも検討しても良いかもしれません。
ただし、カットできない事情がある場合などには、髪の毛をお団子にするなどの工夫をして、清潔感が出るようにこころがけましょう。
ロングヘアがまとまっていなかったり、ボサボサだったりすると、あまり清潔感がない印象になってしまいます。
面接に必要な持ち物は?
履歴書、応募書類
事前に提出している場合を除き、写真付きの履歴書は必須です。
また、特定の歯科医院や医療法人グループ、企業などではオリジナルの応募書類の提出が求められる場合もありますので、しっかり確認しておきましょう。
職務経歴書は歯科衛生士の就職活動では不要という考え方が一般的ですが、用意できていれば印象はプラスになると思います。
※履歴書や職務経歴書については[関連コンテンツ][2]をご確認ください。
歯科衛生士免許のコピー
歯科衛生士としての求人に応募をしている以上、歯科衛生士である証として歯科衛生士免許のコピーを提出します。
※まだ歯科衛生士免許を持っていない学生の場合は不要
歯科医院によっては原本を持参するよう求める場合もありますので、こちらも確認が必要です。
その他
給与条件などを面接の場で伝えられることもありますので、筆記用具は必ず持っていきましょう。
面接中であっても、必要なことはしっかりその場でメモしておきましょう。
不要なことまでメモする必要はありませんが、多少でもメモを取っている方が「意欲的」と思ってもらえることもあるかもしれません。
また、歯科医院のパンフレットや書類を渡されることもありますので、バッグはA4サイズの紙がはいるものにしましょう。
カジュアルなバッグやトートバッグ、ハンドバッグは避けましょう。
紙袋もNGです。
面接の流れ
【面接の流れを予習しておこう】
面接の流れを把握しておくことで、当日慌てないように準備しておきましょう。
ただし、当然ながら面接の流れは歯科医院それぞれです。
落ち着いて、柔軟に対応できることが何より大切です。
また、面接はどうしても緊張してしまいますので、姿勢が悪くなったり、早口になったり、声が小さくなってしまったりしがちです。
姿勢よく、明るくはっきりした声で、いつもよりも気持ちゆっくり話すことをこころがけましょう。
緊張してしまうこともあるかと思いますが、目を合わさずに視線を下におとしたままだと熱意が感じられません。
自然な笑顔をこころがけ、相手の顔を見てハキハキと対応しましょう。
家族や新卒であれば学校の先生、友人を相手に練習しておいたり、鏡を見て練習することも効果的です。
自己紹介
まずは挨拶をしたうえで自己紹介を行うことが一般的です。
「本日は面接のお時間をいただき、ありがとうございます。」とお礼を述べたのちに、名前、新卒であれば学校、今の歯科医院での業務などを簡潔に話します。
自己紹介が終わったら「よろしくお願い致します。」と伝えて頭を下げます。
歯科医院や業務内容の説明
応募者の自己紹介が終わると、院長先生(面接官)の自己紹介や歯科医院についての紹介、業務内容や患者層などについての説明をしてもらえることが多いと思います。
姿勢よく聞くことをこころがけ、ときどき頷いたりメモをとったりして、関心の高さをアピールしましょう。
経歴や志望動機についての質問
院長先生(面接官)から経歴や志望動機、前職・現職についての退職理由などを質問されます。
下記に記載している、よくある質問と回答における注意点を確認しておき、予め準備しておくことをおススメします。
どんな仕事をしていましたか?(経歴の確認)
多くの歯科医院では、面接の際に履歴書を元にひとつひとつの勤務先について、仕事内容を確認します。
「歯科衛生士業務です。」と答えても仕方がありませんので、
- アシスタントが多かったのか、担当制でやっていたのか
- 患者層はどうだったのか、1日の来院数はどれくらいだったのか
- 保険診療がメインだったのか、自費率が高かったのか
- 外来だけを担当していたのか、往診だったのか
などを整理して伝えることができると、相手もイメージしやすいと思います。 なるべく具体的なイメージが伝わるように意識して話しましょう。
ただし、アピールしているつもりでも話しがまとまっておらず、長々と話してしまうとかえって逆効果になってしまうことも。
経歴をうまく話すことで院長先生が話に興味を持ってくれればかなり印象がよくなります。
応募先の歯科医院で、院長先生に「今までの経験が生かせそうだ」と思ってもらえるのが理想です。
退職理由はなんですか?(経歴の確認)
こちらも履歴書に沿って一つ一つ質問をされることが多いです。
退職理由は職場の愚痴や悪口になりやすいので注意が必要です。
仮にその歯科医院や院長先生、他の歯科衛生士などのスタッフに問題があったとしても、極力後ろ向きな発言は避け、前向きな退職理由として話すようにしましょう。
また、言い方を少し変えるだけでも印象が変わりますので、参考にしてみてください。
【印象のよくない退職理由】
- 残業が多かったので退職しました。
- 院長(他の歯科衛生士などのスタッフ)と合わなかったので退職しました。
- 給料が安かったので退職しました。
- 受付業務や雑用が嫌だったので退職しました。
【印象が悪くなりにくい退職理由(言い換え)】
- 残業が多く、毎日帰宅が10時過ぎになってしまったので、家庭と仕事との両立が難しくなってしまったため、退職しました。
- 院長の、治療の質よりも売上を重視する姿勢に共感できず、もっと患者さんに誠実に向き合える歯科医院で勤務したいと思うようになり、退職しました。
- 給料がxx円と相場よりも安く、また昇給も見込めないということを入社後に知り、一人暮らしをして生活することに支障が出てしまい、退職しました。
- 受付業務が嫌だったわけではないのですが、業務のほとんどが受付業務と清掃などになっており、歯科衛生士の資格を活かした仕事がほとんどできませんでした。もっと歯科衛生士としてのキャリアアップを目指したいと思い、退職しました。
志望理由はなんですか?
「なぜ、数ある歯科医院の中からウチに応募してきたのか」ということを聞かれます。
ここがはっきりしなかったり、条件のみで答えると印象がよくありませんので、面接のなかで最も難しい受け答えになります。
【印象のよくない志望理由】
- 家から近かったので志望しました。
- 給与条件が良かったので志望しました。
- 休みが多かったので志望しました。
- たまたま求人をみたので志望しました。
今の職場(前職)を辞める理由が、今回の応募先歯科医院では解消される、という流れが大切です。
退職理由と応募理由がつながっていない場合、「同じ理由ですぐに辞めてしまうのでは?」と思われてしまい、採用を見送られてしまうことがあります。
【印象が悪くなりにくい志望理由(退職理由別)】
・残業が多く、毎日帰宅が10時過ぎになってしまったので、家庭と仕事との両立が難しくなってしまったため、退職しました。
⇒貴院は通勤時間が短く、また残業も少ないと伺いましたので、家庭と仕事を両立しながら長く勤められるのではないかと思い、志望しました。
・院長の、治療の質よりも売上を重視する姿勢に共感できず、もっと患者さんに誠実に向き合える歯科医院で勤務したいと思うようになり、退職しました。
⇒貴院のホームページを拝見し、院長先生の患者さんに対する姿勢に共感できました。このような考えの院長やスタッフとともに働きたいと思い、志望しました。
・受付業務が嫌だったわけではないのですが、業務のほとんどが受付業務と清掃などになっており、歯科衛生士の資格を活かした仕事がほとんどできませんでした。もっと歯科衛生士としてのキャリアアップを目指したいと思い、退職しました。 ⇒貴院では歯科衛生士についても担当制となっており、また受付も専属の方が配属されていると伺いました。受付をしたくないわけではないのですが、歯科衛生士としての業務に集中でき、スキルアップを目指せる環境に魅力を感じ、志望しました。
その他のよく聞かれる質問
退職理由や志望理由の他にも、比較的よく聞かれる質問があります。
予め質問された場合にどのように回答するか、用意をしておくとよいでしょう。
【よく聞かれる質問の例】
- 歯科衛生士になろうと思ったきっかけは何ですか?
- 活かせる経験や、得意な業務はありますか?
- 歯科衛生士の仕事をするうえで、やりがいを感じるときはどんなときですか?
- ストレス解消方法はありますか?
- 歯科衛生士の仕事をするうえで、気を付けていることや意識していることはありますか?
条件面についての説明
条件面、特に給料については、面接後に内定となってから条件提示を行う歯科医院もありますが、その場で条件を提示する歯科医院も少なくありません。
あとから条件がわからなくならないように、しっかりメモをとっておきましょう。
わからなかったことやよく聞き取れなかったことなどは、その場で確認します。
質疑応答
多くの場合、面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれます。
不明点が残らないよう、しっかり確認しましょう。
予め質問することを考えておくのもよいでしょう。
一般的には何も質問がないよりも、なにか質問した方が印象がよくなります。
面接の内容や流れはそれぞれ
歯科医院における歯科衛生士の採用面接の流れについて記載してきましたが、実際には歯科医院それぞれの流れで、それぞれの質問をします。
同じ内容の面接はふたつとしてないというのが実際のところです。
あくまでも、「一般的な流れ」としての準備を行い、臨機応変に対応できるよう、こころがけましょう。
しっかりと内定を得て、「選ぶ立場」での就職活動を
【内定を獲得するためにしっかり面接に取り組もう】
歯科衛生士は有効求人倍率も高く、面接を含めて「選考に合格しやすい」、「採用されやすいやすい」、「内定をもらいやすい」職種と言えます。
実際に、歯科医院を選ばなければどこかしらでは勤務できる可能性が高いでしょう。
しかし、給与や勤務の条件が良かったり、レベルの高い技術を学ぶことができたり、立地がすごくよかったりする人気の歯科医院求人は倍率が高く、面接で不採用になることもしばしばです。
最後に「内定をもらえるコミュニケーション」をしっかり身について、自分にあった歯科医院を選べるようにしましょう。
声のトーンで面接の印象は全く違う
面接の際の話す声のトーン、明るさ、大きさなどで印象がまったく変わってきます。
明るく大き目の声で話すよう心がけましょう。
また、緊張すると話すスピードが速くなりやすいので、少しゆっくり目で話すことをこころがけましょう。
面接で内定をもらえる極意
多くの歯科医院において、院長先生が面接で見極めようとしていることは次の2点です。
- 入職後、頑張ってくれるのか
- 長く勤めてくれそうか
意外に思う歯科衛生士さんも多いかもしれませんね。
経験・技術ももちろん大事ですが、面接で「頑張ってくれそう」、「長く勤めてくれそう」と思ってもらえるとぐっと内定が近づきます。
逆に「本当にやる気があるのか心配」、「早期で辞めてしまわないか心配」と思われると不採用になってしまう可能性が高まります。
では、具体的にどんなコミュニケーションが必要になるのでしょうか?
「頑張る」「長く働く」という気持ちを直接伝える
もっとも効果が期待できるのは、
「ご縁があって入職した場合には精いっぱい頑張ります」、「ご縁があって入職した場合には長く勤めて貢献できるようにしたいです」などのように、
直接言葉にして「頑張る」「長く働く」という気持ちを伝えることです。
また、歯科医院では、面接の際に「内定がもらえたらこちらの歯科医院で頑張りたいです」と、その場で入職の意思を伝えたほうが各段に内定をもらいやすくなります。
もしも、面接時に「受かったらここで働きたいな」と思えた場合には、必ずそれを伝えましょう。
意外と盲点になるのが面接場所と所要時間
【余裕を持ったつもりでも、思いがけず時間がなくなることも】
家の近くや、たまたま場所を知っている歯科医院の面接に行く場合にはあまり問題になりませんが、多くの場合には、歯科衛生士の面接は行ったことのない歯科医院で行われます。 事前に利用する交通機関や、その時間表、最寄駅からの所要時間や道順を確認しておきましょう。
車で行く場合には道順や、駐車場(面接時に歯科医院の駐車場を使えるのかも確認すること)、渋滞しそうなポイントなどをあらかじめ確認しましょう。
休憩時間(昼休み)に面接をしてもらう場合には歯科医院の入り口が閉まっていて、裏口から入らなければいけないこともありますので要注意。
当たり前のことですが、約束の時間に遅れれば印象を悪くしてしまいます。
しかし、面接に遅刻してしまう歯科衛生士さんが意外と多いのも残念ながら事実です。
当日はしっかりと準備をしたうえで、時間に余裕をもって出発しましょう。
また、チェーン展開している場合など、複数医院を経営している歯科医院では、面接場所が応募先の歯科医院とは限りませんので、必ず確認しましょう。
遅刻しないことが一番ですが、万が一に備えて、歯科医院の連絡先は必ず控えておくことも重要です。
また、やむを得ず遅刻してしまった場合、正当な理由を話すことは必要ですが、言い訳がましかったり、謝罪がなかったりすると印象を悪くします。
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