歯科衛生士はどんなことに不安を感じている?

歯科衛生士が不安に感じることとは?

【歯科衛生士も将来に不安がある?】

歯科衛生士といえば、世間からは「国家資格ホルダー」、「手に職がある」、「有効求人倍率が高く仕事に困らない職種」、「医療系の仕事は安定している」などと、羨ましがられることも多い職種です。

実際に、仕事も順風満帆で、特に悩みも不安に感じることもなく楽しく働いているという歯科衛生士さんもいるでしょう。

しかし、実際には歯科衛生士さんの多くは何かしらに不安を感じていたりするものですよね。

以前行われた日本歯科衛生士会による調査では、歯科衛生士の約8割が仕事にやりがいを感じているものの、一方で歯科衛生士の約4割は雇用に対する不安を感じているそうです。

「歯科衛生士はどんなことに不安を感じている?」の目次

仕事のやりがいを感じている歯科衛生士は多い
雇用に対する歯科衛生士の不安は大きい
歯科衛生士以外の職種ではどうなのか?
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多くの歯科衛生士は仕事へのやりがいを感じている

仕事のやりがいを感じる歯科衛生士

【やりがいと不安のありなしは別問題?】

常勤で働く歯科衛生士の多くは仕事へのやりがいを感じており、特に「まったくやりがいを感じない」という歯科衛生士は極めて少数であるという結果になっています。

【勤務先別の歯科衛生士(常勤者)の仕事へのやりがいについて】
出典:日本歯科衛生士会「歯科衛生士の勤務実態調査報告」より一部編集のうえ抜粋
※無回答の割愛等を行っています

非常に感じている ある程度感じている あまり感じていない 全く感じていない
公衆衛生 28.0% 64.2% 7.8% 0.0%
病院 17.1% 64.1% 16.9% 1.9%
診療所 15.5% 66.0% 14.9% 3.5%
歯科衛生士の仕事のやりがい

多くの歯科衛生士は医療の専門職として、仕事にやりがいを感じているようです。
公衆衛生での勤務をしている歯科衛生士は特にその傾向が強いと言えますが、職場を問わず、総じてやりがいを感じることができていると言ってよいでしょう。

一方で、雇用についての不安を感じる歯科衛生士は少なくない

意外なことに、雇用の継続や将来に関して不安を感じているという歯科衛生士は少なくありません。

【勤務先別の歯科衛生士(常勤者)の雇用不安について】
出典:日本歯科衛生士会「歯科衛生士の勤務実態調査報告」より一部編集のうえ抜粋
※無回答の割愛等を行っています

非常に悩んでいる やや悩んでいる あまり悩んでいない 全く悩んでいない
公衆衛生 0.3% 19.8% 44.5% 35.4%
病院 6.8% 29.2% 44.4% 19.6%
診療所 12.1% 35.2% 50.5% 2.2%
歯科衛生士の雇用不安

求人を探すのには困らないと言われる歯科衛生士ですが、歯科業界そのものの先行き不安や待遇面の不満などから、雇用への不安を感じることがあるようです。

医療・歯科の他職種はどうなのか?

歯科医師や歯科技工士の不安

【歯科医師と歯科衛生士は不安に感じるポイントが違う?】

歯科医師は将来への不安が大きい

全国保険医団体連合会の調査によると、開業している歯科医師の実に70%近くが、保険医としての将来に希望を持てていないという結果になっています。

他の科目の医師と比べて、明らかに希望を持てていない比率が高く、自費(保険外)診療による収益確保が常に話題になり続けることも頷けます。

また、勤務先の歯科医院の院長(歯科医師)が不安に感じていることが、勤務している歯科衛生士の雇用に対する不安に影響している可能性も否定できません。

【科目別 医師・歯科医師の将来展望についての希望】
※出典:全国保険医団体連合会 医療研究集合共同調査「医師の思い、患者の思い医療意識調査」より抜粋

希望あり 希望なし
歯科 31.7% 68.3%
内科 58.7% 41.3%
小児科 71.0% 29.0%
外科 61.9% 38.1%
整形外科 56.0% 44.0%
耳鼻咽喉科 49.5% 50.5%
眼科 61.2% 38.8%
産婦人科 66.7% 33.3%
神経科・精神科 56.8% 43.2%
皮膚科 50.0% 50.0%
泌尿器科 57.7% 42.3%
医師歯科医師の将来展望

歯科技工士は他職種への転職願望が強い

歯科技工士は歯科衛生士や歯科医師よりも有効求人倍率も高くなく、大きな不安を感じているようです。

なんと半数以上の歯科技工士は歯科技工士以外の職種への転職を検討しています。
主な理由としては低賃金や長時間労働などであり、自営ではない勤務歯科技工士に至っては60%以上が他職種への転職を検討している状況です。

歯科衛生士も、潜在率(資格を持っていながら歯科衛生士としての勤務をしていない割合、50%以上であると言われています)が問題になっていますが、歯科技工士も深刻な状況と言えそうです。

相対的には、歯科衛生士は不安も小さくやりがいをもって働くことのできる仕事、と言えるのでしょうか?

【歯科技工士が今の仕事から他の仕事に移りたいと感じるか】
(自営者・勤務者全体)
※出典:日本歯科技工士会「歯科技工士実態調査」より一部編集し抜粋(回答結果不明を割愛)

離業したいと感じるか
非常に感じる 16.4%
やや感じる 36.0%
あまり感じない 27.0%
全く感じない 20.5%
歯科技工士の離業意向

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監修者:藤多久仁子

歯科衛生士 (2009年免許取得)

キャリアエージェントとしての勤務経験もあり、歯科衛生士の転職サポート実績も多数。

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